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2017年07月11日
No.10000221

警察庁 パブリックコメント募集開始
規則改正案を発表
出玉率 概ね現行の3分の2に

警察庁は7月11日、HP上で「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則案」に対するパブリックコメントの募集を開始した。出玉率の上限を概ね現行の3分の2とするなど、射幸性の引き下げを案の柱としている。

今回の改正案では、新たに4時間遊技(パチスロは1600ゲーム)の出玉率の基準を設けた。この「4時間」はユーザーが遊ぶ標準的な遊技時間として設けたもので、その出玉率を40%以上150%未満とした。

このほかの出玉率の規定については、パチンコは1時間遊技の上限を300%未満から220%未満に引き下げたほか、下限値についても3分の1以上(約33%)という基準を設けた。10時間遊技の上限は現行の200%未満から3分の4(約133%)未満とした。このほか、役物連続作動装置(大当たり時のアタッカー開放回数)を現行の16回から10回にすることも盛り込まれている。

パチスロの出玉率についても新たに1600ゲームの出玉率を40%以上150%未満としたほか、1万7500ゲームでは60%以上115%未満とした(現行は55%以上120%未満)。

1回当たりの大当たりで得られる出玉についても規制を強化。パチンコの上限は現行の2400個から1500個に、パチスロは上限480枚から300枚にそれぞれ引き下げる。

このほか、出玉情報等を容易に確認できる遊技機に係る規格の追加、管理者の業務の追加、パチンコに6段階の「設定」の導入を認めることなどが盛り込まれている。なお、賞品価格の上限については、今回の改正案には盛り込まれていない。

経過措置として、現行基準による認定や検定を受けた遊技機については、3年間は営業所への設置を認めるとしている。施行期日は2018年2月1日を予定している。意見受付期間は7月11日から8月9日まで。