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2017年05月30日
No.10000167

警察庁
小柳課長「依存防止対策は重要課題」
日工組の総会懇親会で言及

5月29日に行われた日工組の通常総会後の懇親会で、警察庁生活安全局保安課の小柳誠二課長が来賓として挨拶した。

小柳課長は、本総会で退任した金沢全求前理事長に対して「在任中、検定機と性能が異なる可能性のある遊技機の撤去・回収をはじめとして、ぱちんこが健全な娯楽となるための取り組みにご尽力されたところであり、改めて敬意と謝意を表したい」と述べた。

また、新たに就任した筒井公久新理事長に対しては「引き続き業界の健全化にご尽力いただけますよう、よろしくお願い申し上げます」と要請した。

以下、発言の全文を掲載する。


さて、ぱちんこは我が国の代表的な娯楽産業として親しまれておりますが、一方で、依存問題や子どもの車内放置事案など、遊技に伴う問題がマスコミ等で大きく取り上げられるたびに、業界に対して国民から厳しい視線が向けられてきたところでございます。

そのようななか、ぱちんこへの依存問題につきましては、昨年末に成立したIR推進法の審議におきまして、重大な問題として指摘されたほか、同法の付帯決議におきましても、ぱちんこ等を含めたギャンブル依存症への対策強化について言及されたところでございます。

また、本年3月末にギャンブル依存症対策関係閣僚会議におきまして、論点整理において、ぱちんこへの依存問題への課題が記載されているところであります。

警察といたしましてもこれらの課題に的確に対処するため、必要な対策を進める必要があると考えているところでございますが、業界におかれましてもこれらの諸課題への対応を確実かつスピード感を持って実施していただく必要があると考えているところでございます。

貴組合におかれましては、ぱちんこへの依存防止対策に資する射幸性を抑制した遊技機づくり、遊技機の不正改造対策等、遊技客に安心して遊技そのものの面白さを楽しんでもらうためのご努力を続けられていくと承知をいたしております。

ぱちんこ業界が一丸となって、依存防止対策に重点を置きつつ、健全な娯楽となるための取り組みをより一層推進し、貴組合がその中で引き続き大きな役割を担っていただけることを心から期待申し上げているところでございます。

依存防止対策を含めたぱちんこ営業の健全化につきましては、私どもにとって重要課題のひとつであり、これに向けた対策をより一層推進してまいりたいと考えておりますので、今後ともご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。