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2017年12月14日
No.10000427

PGM札幌北広島ゴルフ倶楽部を活用
平和が統合型リゾート開発を提案
北海道北広島市に 投資規模2000億円

平和が統合型リゾート開発を提案
札幌北広島ゴルフ倶楽部を活用したIR完成イメージ

平和は12月13日、北海道北広島市に対して、同社傘下のPGMホールディングスが保有する「札幌北広島ゴルフ倶楽部」(約 280 万平米)を活用したIR(統合型リゾート)の開発計画を提案した。提案したIR コンセプトは、「世界初の四季を通じた自然・芸術・スポーツが融合した統合型リゾート」で、約5000人を収容可能な国際会議場を含む国際競争力の高い国内最大級の MICE 施設を含む。投資規模は最大で2000億円程度で、開業後の施設総収入は年間1400億円~1950億円を見込む。

同社は16年 12 月にIR推進法(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律)が施行されたことを受け、外部コンサルティングファームを起用し、IR 事業への進出可能性等の検討を重ねてきた。IR推進会議が取りまとめたIR施設の要件を満たし、かつ、観光資源、立地優位性などを検討し、この場所を選定したという。
立地の優位性について同社は次の3点を挙げている。

①国内外から年間 5400 万人以上(観光入込客数)の観光客が訪れる北海道における空の玄関口である新千歳空港に近く、北海道内の鉄道・道路交通網の中心である札幌市との中間に位置する利便性の高さがあること。また、今後新幹線開通の折には、東北圏を含む観光のゲートウェイとなること。

②札幌市及び近隣自治体を含む札幌経済圏として、政府が議論している公共政策としての IR 要件に十分合致する地元人口・経済基盤を有していること。

③約280万平米という広大な敷地を有しており、MICE、宿泊、レクリエーション、カジノといった IR 推進法で求められている施設に加え、観光客や地元住民に提供できる様々な施設を整備することで、四季を通じた自然・芸術・スポーツを融合した世界に類を見ない IR の実現可能性があること。

北海道では、釧路市、留寿都村、苫小牧市がIR誘致に名乗りを挙げている。国への申請主体は都道府県なので、道は候補地を絞り込まなければならない。もし北広島市が平和の提案を受けてIR誘致に名乗りを挙げることになれば、新千歳空港駅から約20分、札幌駅から約15分というアクセスと、51ホールのゴルフ場を含む広大な用地が確保されている点は大きなアドバンテージになるはずだ。

今後について同社は、「オープン・コンソーシアムとして、開かれた形で関連事業者が参画できるコンソーシアムを形成するべく、国内外の関連事業者及び国外の大手 IR オペレーターとも協議を進めていく」としている。