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2019年08月06日
No.10001322

ニューギングループ
花の慶次が未来に向けて紡ぐもの
【特別対談 第2弾】ニューギン販売 笹本教光専務✖コアミックス 堀江信彦社長

笹本専務(右)と堀江社長

ファンに寄り添いながら
“花慶文化”を創造する。


シリーズ第一作となる『CR花の慶次‐雲のかなたに‐』が登場して12年。『花の慶次』の世界観は漫画やパチンコ、イベント、社会貢献活動などを通して多くの人たちに親しまれている。『花の慶次』というコンテンツとともに長年歩んできたニューギン販売の笹本教光専務と、コアミックスの堀江信彦社長に、「花慶が創造する文化」をテーマに語り合っていただいた。


人々を元気づける
社会貢献活動とは


笹本 ニューギングループは昨年、熊本で復興支援イベント「GAMADASE KUMAMOTO2018~熊本復興祭~」に協賛して「花の慶次スペシャルステージ」を開催しました。角田信朗さんと大西洋平さんがパチンコ『花の慶次』の楽曲を熱唱して被災地の人たちを元気づけました。ところで、堀江さんは熊本県出身だそうですね。

堀江 熊本県に生まれて、東京の大学に進学するまで住んでいました。「GAMADASE」(がまだせ)は熊本弁で「頑張る」という意味なんです。いまの若い人はあまり知らない昔の方言ですが、熊本大震災を機に、みんなを元気づける言葉としてよく使われるようになりました。僕も原哲夫先生とトークショーに出演させていただきましたが、熊本復興祭はまさに被災地の人たちを勇気づけ頑張ってもらうためのイベントなんです。

笹本 堀江さんは一昨年から熊本国際漫画祭も開催していますよね。

堀江 熊本地震の復興支援とマンガ文化を熊本から世界に向け発信することが目的です。昨年は「わさもん」(熊本弁で新しいもの好きという意味。早生者)をテーマにした「サイレントマンガ」に、世界42カ国から183作品の応募がありました。

笹本 私たちニューギングループが行っている被災地に対する復興支援も、つらい思いをされている人たちを何らかの形で勇気づけたり元気づける心のケアを大きな目的にしています。東日本大震災の復興支援として行ってきた「福魂祭」への協賛や「Buy! TOHOKUプロジェクト」も心のケアとしての意味合いが強いんです。角田さんや大西さんのライブステージは、ご覧になった方ならばわかると思いますが、本当に元気が出ます。震災で工場や事務所に被害が出た企業の製品と花の慶次のタイアップ企画は、再起するためのきっかけづくりですが、風化しがちな大地震の記憶を全国の人に忘れないで欲しいという想いを込めています。


相手のことを考え
気持ちに寄り添う


堀江 災害支援活動をするときには、相手が何をしてほしいのかを考えることが非常に大事だと思います。「相手の気持ちに寄り添う」ことで、同じ復興の支援活動をしても被災地の人への伝わり方が違うはずですからね。

笹本 「相手の気持ちに寄り添う」というのは、いい言葉ですね。私たちが毎年開催している『花慶の日』も、ある意味で、ファンの皆様の気持ちに寄り添いながら実施しているイベントです。コンセプトのひとつは、『花の慶次』の世界感をライブステージや映像、アトラクションなどを通してパチンコファンや漫画ファンと共有すること。そのために毎回内容を少しずつ変え、「今年はこんなアトラクションが喜んでもらえるのではないか」と一生懸命考えます。そのおかげで、当初約300人だった来場者が昨年は約3000人になりました。慶次をはじめとするキャラクターのコスプレをして、わざわざ遠方から泊まりがけで毎年会場に来てくれる「コアな花慶の日ファン」も増えました。今年は、「自分たちの近くでも開催してほしい」というファンの皆様の気持ちに寄り添うために、札幌から熊本まで全国8カ所で『花慶の日』を開催することになりました。

堀江 僕が「相手の気持ちに寄り添うこと」を大切にしているのは、週刊少年ジャンプの編集長をしていた頃から変わりません。その一つが、とじ込みハガキの読者アンケートです。読者に人気投票をしてもらって、順位が低い漫画は掲載終了にする。アンケートによる評価が作家の実績・経歴に関係なく平等に適用されたこのシステムが、ジャンプを653万部という前人未踏の発行部数に押し上げた原動力です。はがきの印刷代と綴じ込み代は本体と別ですから経費がかかりますが、読者が読みたい漫画を掲載して「相手の気持ちに寄り添うこと」はお金に代えられません。漫画以外の他のカテゴリーでもそれは変わらないと思います。


花慶文化を創造し
精神的財産を築く


笹本 マーケティングに基づいた「読者ファースト」ですね。私たちの『花慶の日』の場合は、「ユーザーファースト」であり、「ノンユーザーファースト」です。去年から実施している「連れ慶」などは、この考え方を具体化したもので、パチンコ未経験者に経験者と一緒に来場してもらい新規ユーザーを増やしていくのが目的です。こうしたことの積み重ねが、「ホール様ファースト」実現のためにメーカーとしてできる本当の稼働支援だと思っています。

堀江 『花慶の日』で『花の慶次』の世界感にふれて何かを感じた人たちは、今度はその感動を他の誰かに伝えたくなります。SNSでインフルエンサーとして拡散する人もいるでしょう。こうした広がりは、漫画を読んだり、パチンコを打ちに行こうという新たな花慶ファンを生みます。そう考えると『花慶の日』は、単なるイベントではなく、「花慶文化」と呼べるものを築く役割も果たしているのではないかと思うんです。被災地への復興支援も、「箱もの」を作って終わりではなく、文化とか精神的財産を築くことができる仕組みを作る。そういう形が、一番いいのではないでしょうか。

笹本 堀江さんが熊本市内に開設した「コアミックス まんがラボ」もまさに新たな文化を創造し精神的財産を築くための施設ですよね。

堀江 コアミックスの編集部は東京の吉祥寺にあります。熊本のまんがラボを利用する漫画家志望者は、ネットを接続した大型モニター越しに直接編集者とコンタクトが取れ、作品の持ち込みをしたり、アドバイスを受けたりすることができます。熊本は『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生など素晴らしい漫画家を輩出しているところ。「わさもん」(新しいもの好き)が多い土地柄ですから、『ONE PIECE』のような世界中の人に読まれる漫画がここから誕生するかもしれません。さらに、熊本県高森町には来年、外国人も含めた漫画家やクリエイター志望の若者が集い「住」「食」「仕事」を共にできる「まんがアカデミー」も開設する予定です。現代版のトキワ荘であり、シリコンバレーのように才能ある若者が集まるエンターテインメント創造の聖地にしていきたいと思っています。  

漫画の新展開で
花慶ファンが増加


笹本 ところで、堀江さんの会社が発行している「月刊コミックゼノン」で、『前田慶次 かぶき旅』が連載されていますが、どんなコンセプトで描かれていますか?

堀江 慶次が京都を拠点に、いたるところで大いに傾(かぶ)くという内容です。今まで登場したのは主に東国の武将なので、今度は西国の武将をフィーチャーしたいという想いもあります。関ヶ原の戦いの後に、慶次が西軍につくか東軍につくか悩むところも描いていきたい。読者アンケートは堂々の第1位。自由回答には、「慶次がやっと帰ってきた」という意見がたくさんありました。しかも、40代や50代ではなく、20代や30代が多いんです。やっぱりパチンコで有名になったからだと思います。

笹本 それは本当にうれしいですね。新しい舞台で前田慶次が活躍することで、さらに新しいファンを生んでいく。漫画とパチンコの相乗効果で、お互いのファンがどんどん増えていったらすごく楽しいですね。今年の『花慶の日』の盛り上がりが今から待ち遠しくなってきました。

堀江 来年は、『花の慶次‐雲のかなたに‐』の連載開始30周年ですしね。僕も「花慶文化」のこれからの展開を大いに楽しみにしています。



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