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2017年06月19日
No.10000187

西陣
甘デジに風穴を開ける 
ソフィア 研究開発部 田中雅也部長インタビュー

ヘソ賞球4個となった新基準の甘デジで好結果を出している西陣・ソフィア。その背景には、新基準を巧みに使い、いままでにない甘デジのスペック設計を実現した開発力があった。その真相をソフィアの田中雅也研究開発部部長に聞いた。

新基準で実現したこれだけの革新

INTERVIEW
株式会社ソフィア
執行役員 研究開発部
田中雅也 部長


──昨年6月に見直された新基準は、甘デジにどんな影響を与えたのですか?
田中 大当たり確率の下限の見直しによって射幸性の高い部分がカットされ、かつ、ベースが30以上になったことで、実現可能な性能幅が縮小されてきたのです。甘デジに関しては、ヘソ4個戻しでベース30になったことで、以前より長い時間遊べるようになりましたが、逆に旧基準と設計思想が変わらなければ出玉をどこかで削るだけで魅力がなくなる危険性がありました。

──そこをどう解消したのですか?
田中 ミドルクラスの大出玉を設けたり、基準内最大級の継続率を設けたりして魅力を出すことにチャレンジしました。これまで、内規が変更されるたびに、射幸性の高い帯域を規制するために、ひとくくりに甘デジも自由度が薄められてきました。そこに風穴を開けたいと思って、当社は日工組の中でいろいろと改善を要望してきました。その結果、今回の新基準では甘デジなど射幸性の低いカテゴリーにおいて多少なりとも恩恵を受けた部分があります。例えば、1╱60の機械を例にとると、従来は時短が55回までしかつけられなかったのが、62回までつけられるようになりました。継続率で換算すると、60.3%しか実現できなかったものが、65%まで付けられることになりました。

──『春夏秋冬HIGHビスカスGL』や『麻王DX SP』が高稼働につながっているのはその結果ですか?
田中 ある意味、狙い通りと感じています。私が一番価値を感じているのは、ミドルではできないが甘デジではできることがあるという点です。例えば継続率。『麻王DX SP』はST継続65%、時短継続59%ありますが、これはミドルではできません。ミドルでは最大でもST継続65%、時短継続は約27%(TS=319の場合)です。それだけ甘デジは設計の自由度が広がったということです。

──ほかにも工夫した点はありますか?
田中 新基準の甘デジでは、出玉に振るか、継続率に振るかの設計をユーザーの嗜好に合わせるという思想で設計しています。『春夏秋冬GL』はシニア層をターゲットに出玉に振ったスペックで継続もソコソコ、なおかつ演出面でわかりやすさを重視しました。甘デジプレイヤーの心理を大切にしてリーチの時間を短くし、長いリーチで外れるといったマイナス要因を排除しています。一方、『麻王DX SP』は比較的若いユーザーを意識して継続率に振りました。継続率に振ると1回の当たりの出玉が少なくなってしまうので、それでも納得のいくTS設計にしています。この設計コンセプトは、プレイヤーから見るとローリスクハイリターンと感じるはずで、『麻王DX SP』は必ず反響があると確信していました。



──今後発売が予定されている甘デジにも期待できますね。
田中 『花満開GL』は約1200個の出玉が20%と出玉に振った設計。『恋姫夢想GL』は若年層向けで、時短中に当たると4回1セットがついてきて、最大時は750個×4回で3000個を超えます。甘デジとは言えませんが、7月下旬導入予定の『モモキュンソード3NX』は、大当たり確率約1╱159ながら2400個出玉を搭載し、その割合が25%。この確率帯は今後「強甘デジ」として力を入れていきたいと考えています。

──今後の開発方針は?
田中 ベース30の基準でいままでどおりに甘デジを作っていては魅力が減るばかり。そこに風穴を開けていくことにはこだわりを持っています。ホール様の経営に寄り添って、利益を生み出すものにしていきたい。なおかつファンにも喜んでもらえる甘デジを提供していきたい。一方で、業界初というようなオンリーワンの機械もつくっていきます。これは今年予定しているので、ぜひ期待してください。