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2017年06月27日
No.10000202

サン電子
業界の新たな営業指標『TRYSEM』(トライセム)
ホールコン複数社のシステムを横断

業界の新たな営業指標『TRYSEM』(トライセム)

サン電子がハイライツ・エンタテインメントと共同で、システム横断型統計データ提供サービス『TRYSEM』の運用を開始した。これまでになかった視点の統計データの提供もあり、ホール経営の新たな指針として注目されている。


『TRYSEM』は、ホールコンピュータの実データを吸い上げ、自店の稼働分析や市場の統計情報などを提供するサービス。データはクラウド上で管理され、閲覧はWebを通して行う。CSVデータさえあればクラウド上にアップできるため、ホールコンピュータのメーカーを問わない。横断的にデータを収集するため、リアルな業界平均が算出される。

閲覧できるデータは、機種別データやエリア別などのデータ。貸出単価別・損益分岐別での機種の稼働比較できる「単価別比較」は、ホールの経営視点に立った情報だ。主要な貸出単価だけでなく変則的な貸出単価の平均データも提供し、新台データを導入翌日の朝に公開するなど、営業戦略の立案に役立つ機能を備えた。

新たな視点として「ジャンル別分析」機能を設けた


台選定を理論化するため、中古台の取引状況が一目で分かる「売買NAVI」機能を搭載。アウトと中古取引価格を設定された条件に基づいて検索し、該当条件に適合した機種を画面で表示してくれる。

新たな視点の情報提供サービスとして、利用ホールから評価されているのが「ジャンル別分析」機能だ。アニメやゲーム、ドラマ、映画、オリジナルと、遊技機をコンテンツの属性で分類。全国平均のランクやアウト、粗利などをジャンル別にデータを抽出、さらに細分化したジャンルで絞り込みもできるため自店の顧客の趣向に合致した機種選定が可能だ。これまで、導入対象から除外していた遊技機の必要可否も理論的に判断できる。

サン電子では『TRYSEM』のプロジェクトチームが発行する情報誌を月1回配布。『TRYSEM』から抜き出したデータを基に、業界動向に合わせた視点での分析結果を掲載するなど導入店の役に立つ内容だ。

同社では情報戦略部も新たに設立。4月から『TRYSEM』のデータをもとにしたセミナーを随時開催している。

『TRYSEM』のサービス提供パターンは、自店データを提供するか否かで大きく2つに分かれるようになっていることが特徴。新たな設備投資は不要で、イニシャルコストはかからない。

サン電子
http://www.sun-denshi.co.jp/duo/


※月刊アミューズメントジャパン 2017年7月号掲載