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2017年11月16日
No.10000386

pp奨学金に49人が応募
学生に返済義務がない給付型奨学金

業界有志で設立されたパチンコ・パチスロ奨学金(pp奨学金)制度が10月31日、9月15日から行っていた2018年度給付生の募集を終えた。期間内の学生応募者数は49人。今後、書類選考や面接を経て18年2月中旬までに給付生を決定する(来年度新1年生を除く)。

pp奨学金は遊技客の募玉を原資とした、学生に返済義務を負わせない給付型奨学金。17年10月31日現在、34社100店舗のホール企業・団体がpp奨学金制度への賛同を公開している。

pp奨学金制度は今年4月にパイロット給付生8人に奨学金を支給。今回初めて2018年度給付生の一般公募を行った。募集方法はpp奨学金募玉募金箱を設置しているpp各店舗でのアピールのほか、新聞や週刊誌、Webサイトで広報活動を展開した。

pp奨学金運営事務局は今回の募集結果について「多いとはいえない数字かもしれないが、pp奨学金を一層意義あるプログラムに発展させていくためのヒントとなる、世相を映した定量的な傾向が見てとれた」と述べている。

その傾向とは、応募者の4割が母子家庭であり、そのほとんどが平均的な生活水準を著しく下回る「相対的貧困」に該当していたこと。

厚生労働省の「平成23年全国母子世帯調査」によると、母子家庭の平均年収は、母親が正社員の場合で270万円、非正規社員の場合で125万円であり、pp奨学金の給付を求める母子家庭の収入も、これと符合していたという。