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2017年12月12日
No.10000423

日本自走式駐車場工業会
1月から認定品表示板制度スタート
高い安全性と優れた品質の認知度アップへ

B5版サイズ(タテ182mm×ヨコ257ミリ)の認定品表示板

自走式立体駐車場(※1)メーカー16社で組織する一般社団法人日本自走式駐車場工業会は2018年1月から、認定品表示板制度を実施する。

この制度は、認定駐車場(※2)が、建築基準法で定められた構造の安全性や防災性について国の厳しい審査を受け、国土交通大臣による「耐火建築物」の認定を受けたものであることを明示する制度。

この認定を受けるために同工業会における構造や防災、維持管理上の自主基準をクリアした高い安全性や品質を備えていることを、認定品表示板を通して事業主や管理者、利用者などに理解してもらうことを目的として創設された。

会員企業が設計・施工を行う自走式の認定駐車場には1月以降に竣工する物件から順次、この制度に基づく「認定品表示板」を駐車場の利用者などが見やすい場所に表示して施主に引き渡すという。

同工業会では、東日本大震災の際に認定品の自走式立体駐車場に避難して難を逃れた人がいたことから、その後、認定駐車場が津波の力を受け流す構造であることを数値化し、耐津波性能の「見える化」に取り組んできた。

さらに昨年から、南海トラフ地震が起こった際に津波の被害が想定される自治体に出向いてその耐津波性能を説明し、津波の際の避難施設として使用できることを訴えてきた。

12月11日に行われた記者会見で同工業会の飯島登美夫理事長はこうした経緯を説明した上で、「多くの自治体で認定品の耐津波性能が認知されていないことが分かった。また、どれが認定駐車場なのかがわからないといった指摘も受けた。今回の表示板制度によって認定駐車場の認知度を上げていきたい」と意欲を語った。

なお、同工業会によれば、1992年以降、全国で約9300件の駐車場が認定を取得しているという。パチンコホールの立体駐車場でも数多くの認定駐車場が採用されている。

日本自走式駐車場工業会の飯島登美夫理事長


※1 自走式立体駐車場
複数階からなる立体駐車場で、スロープ等を利用して利用者自らが自動車を運転して走行させることにより目的階の車室に駐車させる形式のもの。

※2 認定駐車場
日本自走式駐車場工業会に加盟のメーカー会員が建築基準法に定める防耐火に関する国土交通大臣の認定(型式適合認定を含む)を受けた自走式立体駐車場。認定駐車場は、構造の安全性や防災性の内容について国の厳しい審査を受け、構造耐力、防災避難、維持管理などに関する工業会の自主基準にも沿った安全で安心な建築物であり、これを明示するための信頼の証が国土交通大臣「認定品表示板」となる。

<認定駐車場の特徴・メリット>
認定駐車場は、①主要構造部である柱。梁(はり)等の鉄骨に耐火被覆を必要とせず、②防火区画や防火シャッター、泡消火設備を不要とする緩和措置を受けて消火設備を簡易にできること、③原則として外壁を設けない開放された構造であり、地震や津波にも強いこと、④基本的仕様が決まっていることによる工事期間の短縮、ひいては⑤建築コストの圧縮を図れるなど多くのメリットを持っている。