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2017年12月25日
No.10000443

QLC販売 株式会社
収益性高いリハビリ型介護事業
超高齢化社会・人口減少時代を見据えた新規事業参入

QLC販売が提案するリハビリ特化型デイサービス「LET’S倶楽部」が、急成長する介護事業として注目されている。安定した収益モデルと他社にはない開業後サポートなどがFC加盟法人から評価され、わずか7年で店舗数が約130店舗まで増加した。評価されるポイントを同グループの村田和男代表に聞いた。


「LET’S倶楽部」は、高齢者を対象としたリハビリ型のデイサービス(通所介護)。食事や入浴などの日常生活支援を受ける一般的なデイサービスとは異なり、要介護認定者の機能訓練に特化しているのが特徴だ。

急成長の理由を村田代表は、「日本が抱える問題と、政府のニーズにマッチした事業。流行や景気の変動に左右されないのもポイントだ」と語る。

介護事業の運営は、国の介護保険制度に支えられている。40歳以上の国民全員が保険料を支払い、被保険者は市区町村の認定に応じた介護サービスが受けられる仕組みだ。認定には要介護度の区分があり、15万円、20万円と月の給付額がランク分けされる。

認定が下りた場合は、介護保険のプロである介護支援専門員(ケアマネジャー)と面談。ケアプランを作成し、介護サービスを受ける事業所を選定する。しかし、15年に行われた介護報酬改定では、基本サービスに対する報酬が引き下げられ、介護事業を運営する多くの法人が売上を減少させた。このため介護事業の先行きを不安視する声も挙がった。

一方、昨年厚生労働省は介護サービスを受ける人の自立支援で成果を挙げた事業者への介護報酬を手厚くする方針を打ち出した。これは、要介護度の改善に介護事業者が貢献しているのに、利用者の報酬が減るために介護事業者の収入も減ってしまうという矛盾を是正するためだ。また、将来的に高齢者人口が増加する現状を見据えて、介護給付費の抑制につなげることも目的にしている。

「弊社が提案する介護事業は、日常生活に必要な身体機能の維持と改善。半日型のデイサービスで、思うように身体が動かない高齢者に対して、トレーニングマシンを中心とした機能訓練を行います」(村田代表)

老化で使われなくなった不活動筋などを刺激して機能回復を目指す


機能訓練は筋肉を鍛えるのではなく、老化によって使われなくなった不活動筋や神経を刺激するもの。自分でできる範囲を増やし、介護認定からの脱却を目指す。機能訓練を受けた車椅子の女性が、半年の訓練の末、歩行が可能になるなど着実に成果をあげている。この症例は、さまざまなニュースにも取り上げられ、高齢者から高い関心を集めた。



QLCグループでは、FC加盟法人へのサポート体制が充実。①市場調査、②行政サポート、③事業所担当者の育成・研修、④営業支援、⑤事業所マネジメント指導、⑥事業所の運営管理と介護保険請求などをシームレスに対応するなど、介護事業未経験でも絶対に失敗しない体制を整えている。



「現在、直営・FCを含めて全国に約130店舗を展開していますが、97%が異業種からの参入。大半が月150万円以上の利益を上げ、初期投資を約28カ月で回収している。間違いなく成長産業です。まずは、お問い合わせください」(村田代表)

*詳しくは月刊アミューズメントジャパン1月号特集「他業種経営への挑戦」をご覧ください。