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2020年07月08日
No.10001824

新型コロナに次亜塩素酸水は有効 経済産業省発表
重要なのは「pH値」と「有効塩素濃度」

独⽴⾏政法⼈製品評価技術基盤機構(nite)が5月28日付で発表した「新型コロナウイルスを⽤いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果」の内容を精査しないままなされた報道によって微酸性次亜塩素酸水の効果について大きな誤解が広まってしまった。しかし6月26日の最終報告書でも次亜塩素酸水の有効性が認められている。

現時点での研究でわかっているのは、「pH値」(酸性かアルカリ性かを表す尺度)と「有効塩素濃度」の2つの条件が重要だということだ。5月28日付のniteの報告書にある次亜塩素酸水に関する重要な記述は次の2点。

①pH5.0、有効塩素濃度49ppmの電解次亜塩素酸⽔を⼗分に作⽤させると、1分以内で99.99%以上の新型コロナウィルスが不活化できた。その一方で、これより低いpH値(強酸性)、低い有効塩素濃度(ACC値)では効果が認められなかった。(国立感染症研究所)

②pH4.9以下、有効塩素濃度50ppm以下では全ての条件下で効果が認められなかった。(北里大学)

また、niteの報告後の6月1日に北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターが発表した実証実験の結果にも重要な記述がある。

③pH5.5、有効塩素濃度40ppmの微酸性次亜塩素酸水に新型コロナウイルスに対する強力な不活化効果がある。

これらの検査で効果が認められたのは、「pH5.0で有効塩素濃度49ppm」と「pH5.5で有効塩素濃度40ppm」ということ。
さらに6月26日に発表されたniteの最終報告は、他の検査機関による検証試験結果も紹介し、検証対象としたpH6.5以下の次亜塩素酸水について「有効濃度35ppmの条件で有効」との判断を示した。ただしウイルスの除去には適切な使い方が必要で、経済産業省は「拭き掃除に使う際には有効塩素濃度80ppm」を有効としている。
つまり家庭内や店舗での拭き掃除においては、「pH5.0~6.5の微酸性」かつ「有効塩素濃度80ppm以上」が望ましいということだ。

■ 次亜塩素酸ナトリウムとの違い

よく似た名前であるため混同されがちなものに「次亜塩素酸ナトリウム」がある。株式会社ピュアソンの微酸性次亜塩素酸水『ジアのチカラ Light』(pH5~6、有効塩素濃度130ppm以上に調整されている)を例に、両者の違いを説明する。
一般的な次亜塩素酸ナトリウムは、pH値が12~13(アルカリ性)で、除菌力の弱い次亜塩素酸イオンが100%に近い割合で含まれている。これに対して、微酸性の次亜塩素酸水『ジアのチカラ』は、次亜塩素酸ナトリウムのpHを5~6(微酸性)に調整することによって、次亜塩素酸イオンのほとんど全てが次亜塩素酸分子(除菌力が強い有効成分)に変わったもの。このため除菌力・ウイルス不活化力は次亜塩素酸ナトリウムと比べて非常に高い。

もうひとつの大きな違いは人体への影響だ。次亜塩素酸ナトリウムが人体に悪影響があるのに対して、微酸性の次亜塩素酸水は人体への悪影響がない。『ジアのチカラ Light』の試験結果では、口に入った場合の安全性(経口毒性試験)でも皮膚に触れた場合の安全性(ヒト皮膚一次刺激性試験)も安全性が認められている。

このほか微酸性次亜塩素酸水には、金属腐食性がなく幅広い素材の表面に対して使える、経時変化がなく長期保存しても除菌・ウイルス不活化効果が持続するという特徴がある。独自の製法(特許取得)によって作られた『ジアのチカラ』は、1年経過後も有効塩素濃度にほとんど変化がなく効果を維持した。



次亜塩素酸水はその成分によって効果が異なるので、製品選定の際には、成分をよく確認する必要がある。


『ジアのチカラLight』についての問合せ先

株式会社 パック・エックス イノベーション