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2020年07月20日
No.10001845

シーズ/シーズリサーチ
新型コロナ対策 ホールの取組状況 ~「遊技客のマスク着用」96.9%

新型コロナ対策 ホールの取組状況 ~「遊技客のマスク着用」96.9%

パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチ(東京都)は7月20日、ホール経営企業従事者を対象に実施した「新型コロナウイルス」に関する調査結果を公表した。

調査はWEBアンケートで、7月6日から12日に実施され、全国のホール経営企業従事者912人から回答を得た。
回答者912人の属性で最も多くを占めたのは「店舗責任者(店長・エリア長クラス)で53.5%、次いで本社管理者(課長・部長クラス)で17.5%、「店舗役職者(主任・副店長クラス)」で9.3%。回答結果は同一法人や同一店舗からの重複回答が含まれる点に留意。

20の項目を提示して、取り組んでいる感染予防対策を尋ねたところ、実施しているものとして上位に挙がったのは「遊技客のマスク着用」(96.9%)、「入口や店内での消毒設備の設置」(96.4%)、「遊技台をはじめとする共有部分の消毒」(96.0%)だった。
その一方で、大型商業施設などでは実施されている「入店時の体温測定や体調の確認」を実施しているとした回答者は30.8%にとどまった。※集計は回答者のうち、店舗役職者・店舗責任者・本社役職者・本社管理者の770人を分母にしたもの。



同社が6月にホールに来店した遊技者を対象に6月24日に実施した別の調査結果と照らし合わせると、現在ホールが実施している感染予防対策の上位の項目の「遊技客のマスク着用」や「入口や店内での消毒設備の設置」は、遊技客がホールに求める対策としても上位だった。ただし6月に来店した遊技客のこれらに対する回答率は約5割。また、「遊技台をはじめとする共有部分の消毒」を求めると回答した遊技者は4割未満だった。この時期に来店していた遊技者は、これら感染予防対策をあまり気にしていない層だったと考えられる。

従業員に向けた感染防止対策で最も多く挙げられたのは「従業員マスク着用の徹底」(98.5%)。次いで「従業員の手洗いや手指消毒の徹底」(95.0%)、「従業員へのマスク配布」(94.6%)。
一方で、「バックヤードの三密対策」や「遊技客との接客時における距離間隔確保」を実施しているとの回答は少なかった。物理的な制約や仕事の性質上、実行が難しいのだろう。

新型コロナウイルス流行前と比べた店舗の稼働については、全体の6割が「3割~4割減少」と回答。

休業時の従業員への給与支給については、店舗責任者・本社管理者・経営者層(n=725)の74.1%が「全額支給」したと回答。ただし、前述の通り、企業単位で実施した調査ではないため、回答結果は同一法人や同一店舗からの重複回答が含まれる点に留意する必要がある。

今後のコスト削減予定の項目については、店舗責任者・本社役職者・本社管理者・経営者層(n=761)の87.4%が「新台の購入費」を挙げた。次いで多かったのは「備品・消耗品費」(58.2%)、「広告宣伝費」(56.4%)。



シーズリサーチによると、店舗勤務者と本社勤務者の回答には差異があり、店舗側は削減項目として「設置台数の削減」「広告宣伝費」「人件費」を挙げた人の割合が高く、本社側では「コンサル等の外注費」「研修・セミナー費」「地代・家賃」を挙げた人の割合が高かったという。