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2022年01月11日
No.10002602

ユーコーラッキーグループに感謝状
心肺停止の男性を店内で救命

前列左から横山さん、松元さん、原田さん、廣津さん

ユーコーラッキーグループ(福岡県久留米市)の従業員4人が12月23日、久留米消防署から感謝状を贈られた。店内で倒れた男性に救急処置を施し、命を救ったため。男性は現在までに社会復帰しているという。

『ユーコーラッキー広又本店』(同市)で2021年8月4日、60代後半とみられる男性が遊技中に意識を失った。遊技台に向かって前のめりに倒れたのち、椅子から転倒。隣席していた若い男性客が呼出しボタンで異変を知らせた。

現場には廣津亮太チーフリーダーがまず駆け付け、続いて松元勇太アシスタントマネージャーと横山茂洋ホールキャプテンが到着した。男性は呼び掛けに反応せず、呼吸も心拍もない状態。原田和呼カウンターキャプテンが救急隊を要請し、松元AMと横山HCがAED(自動体外式除細動器)と胸骨圧迫で救命処置に取り掛かった。

AED講習の受講歴が役立った

救急隊が到着したのは、男性が倒れてから約9分後。同店従業員の迅速かつ懸命な措置によって、男性は脈を取り戻した状態で救急隊に引き渡された。男性は3カ月後に退院。後遺症も残らなかった。

松元AMと横山HCは、およそ3年前にAED講習を一度受講していた。両名は「当時教わった内容を思い出しながら、胸骨圧迫に臨んだ」とコメントしている。

同社は一連の出来事を通じて、報告書「自動体外式除細動器(AED)救命事案報告書~経緯と経過、取り組みから学んだ教訓について~」をまとめた。そこに示された教訓は、以下のような5項目だ。

①AEDの音声ガイダンスは非常に分かりやすいが、店内のBGM音量が大きい場合に聞き取れない可能性がある(同店では音量を落としていたため、支障はなかった)。
②今回の事案では倒れてからAEDを使用するまでに3分強、処置開始から蘇生まで約2分を要した。AEDを装着するまで「3分前後」が一つのベンチマークになると思われる。
③胸骨圧迫が重要。しかし両手の指の適切な組み方があるため、AED講習の未受講者には難しい。講習を受けたスタッフを交代で常時配置する必要がある。
④胸骨圧迫はかなり体力を消耗する。救急隊が到着するまでにかかる所要時間は、全国平均約8.7分。今回は2人がかりで間を空けずに交代で行った。AED講習を受講したスタッフを常時、最低でも2人以上配置することが求められる。
⑤松元AMと横山HCは約3年前に講習を受けていたが、指の組み方を思い出すまでに一瞬のためらいがあった。会社として講習の実施スパンを短縮するとともに、AEDの使用を想定した緊急対応についてスタッフ間で共有を広げる取り組みを開始する。

【同社で過去に行われたAED講習時のワンシーン】



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