2023年08月14日
No.10003692
No.10003692
24時間型フィットネス 低初期投資で早期回収目指す|Bee Quick
注目企業レポート|郊外型24時間フィットネス『Bee Quick』
低価格で使い放題、会員継続率96%の高い満足度
フィットネスジム「Bee Quick」は2016年に直営1号店を出店し、FC店を含め現在9の道府県に12店舗を展開している(7月時点)。2019年にフランチャイジー1号として『東松山店』をオープンした木下誠一オーナー(木下建設)は、今年2月に同社として2店舗目の『鈴鹿店』をオープンした。
株式会社ビークイック(愛知県名古屋市)が立ち上げたフィットネスジム・ブランド「Bee Quick」は現在、「24時間営業・郊外に180坪以上」を標準に店舗展開している。広々とした空間に多数のトレーニング機器が配置され月額3300円(税込み)という低価格で使い放題。気軽に健康づくり・体力作りができることから、会員に高い支持を得ており、会員継続率は96%を超える。
三重県四日市市で建設業を営む木下建設株式会社の木下誠一社長は、ジム通い20年以上の運動好きで、かねてよりスポーツ関連ビジネスに関心を持っていた。しかしその当時、フィットネスジムのFC展開は今ほど例が多くなく、「ノウハウもない自身にできるとは夢にも思わなかった」と言う。
ところが、たまたま面識のあったビークイックの竹之内俊輝社長が新事業として自社ブランドのフィットネスジムの立ち上げの準備中と知り、木下社長は「もしもフランチャイズ展開するなら1号店はぜひ私にやらせてほしい」と名乗りを上げた。
店舗経営指導、従業員トレーニング、販促~会員管理システムが整備されFC加盟店を受け入れる体制ができたビークイックが木下社長に提案した物件は、埼玉県東松山市のショッピングセンター『西友東松山店』内2階という好立地の約200坪。直営店『Bee Quick蓮田店』からドライブ40分の距離で、立地の特性もよく理解していた。この『東松山店』がFC1号店として2019年に開業した。
FC8号店として今年2月16日にオープンしたのが『Bee Quick鈴鹿店』で、木下建設として2号店となる。2フロア合計419坪と標準型よりかなり広い。1階には76台のトレーニングマシンとストレッチが並ぶほか、イタリアから輸入したタニングマシンがある。2階には卓球コーナー(4台)、脱毛機、痩身機、電磁パルスマシンを備えたサロン、グループフィットネスプログラム「レズミルズ」のスタジオ、パーソナルトレーニング用ルームがある。
木下社長にとって鈴鹿市は地元同然の土地で、高齢層会員が中心の『東松山店』と違って若年層が中心になると判断し、既存の「Bee Quick」とは異なる黒を基調にした内装を要望した。
「鈴鹿店は中央道路沿いにあり24時間営業。自動車関連の工場が多いこともあり、会員は若者が圧倒的に多く、18時から21時がピーク帯です。ブラジルでフィットネスがブームになっているせいか外国人の会員も多く、説明書きにはポルトガル語も表記しています」(木下社長)
そして会員の多くが他フィットネスからの移籍者だという。
「Bee Quickは他ジムと比べて圧倒的に会費が安い。しかしマシンはフィットネス歴20年の私の目にも本格的なもの。そして物件が良かった。手前味噌ですが、入った瞬間の吹き抜けの空間、黒を基調としたちょっとマッチョ向けの雰囲気の仕上げが若い層にウケたのでしょう。加えて、スタッフがいい。積極的に会員さんに声掛けするのがBee Quickのスタッフのスタイルですが、これはトラブル防止、ジム内の規律の維持、オプション会員への販促などさまざまなメリットがあります」
オープンから4カ月の時点で会員数は1400人を超えた。目標数を数カ月前倒しで達成しているペースだが、今後もプログラムを充実させながら、イベント企画による来店促進や友達紹介キャンペーンを仕掛けていくという。
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[Bee Quickの特徴]
元々美容関連の事業をしていたビークイックの竹之内社長は、「低価格で使い放題」のフィットネスを実現するため試行錯誤し自社ブランドを立ち上げたが、「投資の早期回収には出店費用をもっと抑えなければならない」という課題に直面。数カ国のフィットネスマシン製造者を訪問し、仕様や価格を直接交渉し、仲介業者を通さずに仕入れることで現在の品質と価格を実現した。
フランチャイズ加盟の特徴は出店費用の低さ。フィットネスマシンを含めた内装費用の業界相場が4000万円台の中、2000万円台で出店できるのは、マシンがオリジナル製品であることとシャワーを廃したシンプルな内装であるためだ。
[お問い合わせ先]
株式会社ビークイック
会社概要 https://www.beequick.jp/company/
FC加盟について https://www.beequick.jp/fc/
文=アミューズメントジャパン編集部