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2017年04月10日
No.10000088

クールジャパンコンテンツ満載
外国人宿泊客が10倍に
ビジネスイン ニューシティー(横浜市)

「NINJA」をモチーフとしたカプセルルーム。外国人から一番人気の部屋だ

アニメにはじまり花魁や忍者などをテーマにした客室を提供するビジネスイン ニューシティー(横浜市中区)。クールジャパンをテーマにしたことで外国人や日本の若者の熱い支持を受けるカプセルホテルだ。

運営するのは『ベルシティ ザシティ』などの屋号でホールを出店するシティグループ(横浜市)。飲食や複合カフェなど幅広い業種を展開している同社は2014年、クールジャパン戦略室を立ち上げ、サブカルチャーを中心とした日本のコンテンツの強みを活用した業態展開の研究・開発を進めてきた。

ビジネスイン ニューシティーは02年に開業。休憩コーナーや食堂などカプセルルーム以外の付帯スペースを充実させた付加価値の高いホテルとして長年支持されてきた。ただし、常連客比率が高いため集客は安定している一方で新規客が増えていかないことが課題でもあった。

そこで、ターゲットを「訪日外国人」に定め、取り込むための施策として日本独自のサブカルに着目した。

15年にアニメをコンセプトにした「痛カプ」というカプセルルームを16室設けた。16年4月には、「花魁」や「忍者」、「戦国」などをテーマにしたカプセルルームやクールジャパンフロアを作るなど、外国人に人気のコンテンツを追加していった。


           アニメキャラを前面に押し出した「痛カプ」ルーム

外国人向けの予約サイトへの掲載にも力を入れた。従来は楽天トラベルやじゃらんなどの国内向けサイトがメインだったが、それに加えてブッキングドットコム、エクスぺディアといった外国人の閲覧者が多い予約サイトへの掲載を厚くしていった。

その結果、外国人宿泊客は増加。宿泊客全体に占める外国人の割合は、「痛カプ」を開始した15年4月時点では1%だったが、現在では10%以上、多い月では400人を超える。また、こうしたコンテンツは外国人だけでなく、日本の若者の評判も呼び、結果的にこれまで来なかった「若者」「外国人」の掘り起しに成功。客室稼働率も1割超上がった。
ホテルの地下フロアにはアニメソング専門のカラオケカフェ「すた~ず@City」や、シューティングバー「GET@City」を出店。施設全体で訪日客を楽しませる仕掛けをしている。

「当社はパチンコや飲食、インターネットカフェなどアミューズメントを総合的に展開している企業。『人を楽しませる』という考えでは、他のカプセルホテルには負けられません(笑)。カプセルホテル業界も競争が厳しくなってきていますが価格で勝負するのではなく、ソフト面、ハード面での付加価値を上げることで競争に勝っていきたいですね」(藤井純一支配人)


ビジネスイン ニューシティー
DATA

所在地/神奈川県横浜市中区福富町西通53
部屋数/139室
年間宿泊客/7万人
客単価/4200円
http://www.city-s.co.jp/newcity/

           コミックを設置した休憩コーナー

           横浜市内でも有数の繁華街にあるビジネスイン ニューシティ


※月刊アミューズメントジャパン2017年4月号掲載