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2017年05月20日
No.10000154

CLOSE-UP|JAPAN GAMING CONGRESS
オンラインカジノが日本に上陸する日は来るか?
SPORTS BETTING/GAMING TECHNOLOGY

Meridian Gamingの経営陣。左からStamati Lagoudis氏、Aleksandar Milovanovic氏(創業者)、Zoran Milošević 氏

5月10日と11日に東京で開催されたジャパンゲーミングコングレス(JGC)は、日本金銭機械、コナミ、アルゼ・ゲーミングなど国内系企業のほか、IGTなどのメーカー、カジノオペレーターなど世界中でビジネスを展開する企業がスポンサーに名を連ねた。メイン会場の隣室にはゲーミングに関連する法的サービスを提供するGreenberg Traurig、スポーツブックメーカーのMeridian Gaming、カジノゲーム開発プラットフォームを提供するTGG Interactiveがブースを出展した。

イギリスなど欧州を中心に世界の多くの国では、様々なスポーツ競技の結果を賭けの対象とするスポーツベッティングが合法化されている。

審査機関のチェックを経て、国の政府から運営ライセンスを取得しているブックメーカーが多数ある。

Meridian Gamingは、信頼度の高さで世界の三指に入るマルタ共和国MALTA GAMING AUTHORITYおよび、イギリスのオンラインギャンブル管理監督機関 UK Gambling Commissionのライセンスを得たオペレーター。自社WEBサイトおよびスマホ向けアプリで「meridianbet.com」を運営すると同時に、パートナー企業に対しては、オンラインカジノサイトや世界の900以上のベッティングショップ(ブックメーカーが運営する投票場)向けのベッティングシステムを提供する。

つまりB2CとB2Bの両事業で、WEB、モバイル、リテイル(ベッティングショップ)の3チャネルを展開している。

競技の結果に賭けるという点では、スポーツベッティングと日本の公営ギャンブルは同じだが、配当の方法が異なる。公営ギャンブルでは、投票券の総売り上げをプールし、JRAなど興行主はそこから一定割合を差し引き、残りの金額を勝ち投票券に配分する「パリミュチュエル方式」。そのため投票券の購入締め切りまで配当は確定しない。

これに対してスポーツベッティングでは、まずブックメーカー各社が独自の予測をもとに配当率を算出する。プレイヤーは各社の配当率を比較しながら、自分にとって有利だと思えるブックメーカーを選んで賭けをすることができる。このような楽しみ方もできるスポーツベッティングだが、現在、日本からのオンラインカジノ参加は違法だ。

TGG Interactiveはインタラクティブゲームの楽しさとリアルマネーカジノゲームの体験を統合することにフォーカスした新進気鋭のテクノロジー企業。同社が提供する、カジノゲーム開発者のためのオープンプラットフォーム「HIRO Gaming Platform」を使うことで、ゲーム開発会社は低コスト・短期間に、ランドカジノ向けのゲーム機、オンラインゲーミング、ソーシャルゲームすべてのチャネル向けのゲームをリリースできる。

2年前に立ち上げたビジネスだが、すでにマカオ、シンガポール、日本、カナダ、オランダ、オーストラリア、メキシコ、ペルー、ケニアなでビジネスパートナーと協働している。HIROで開発されたゲームは、GLI-11,GLI-19の基準に基づいているため、各ローカルの規制機関の基準をパスすることが容易だ。

写真=TGG Interactive共同創業者のRaymond Chan氏(左)Ernie Suek氏

同社が開発したデュアルモニターのカジノゲーム機「FAIRLADY」からは、同社のGaming Marketplaceにアクセスし現在200以上あるゲームタイトルの中から、新たなゲームをインストールすることができる。コストを最小限に抑えながら、地域のゲストの好みに対応できるということだ。 (text by Tsuyoshi Tanaka・Amusement Japan)