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2017年06月20日
No.10000192

三洋
海物語 新領域の可能性
液晶非搭載で新たな海の魅力発掘

海物語 新領域の可能性

海物語にシリーズ初となるドラムタイプが登場した。液晶非搭載で新たな海の魅力を模索する三洋の新たな挑戦だ。図柄はジュゴンをモチーフにした7図柄やお馴染みの魚たちの図柄が3つ揃えば大当たり。チャンス演出の魚群は新たに「イルミ魚群」として搭載され、ドラム機ならではの新演出も加わっている。

発表されたのは大当たり確率約1/229のライトミドル『CRドラム海物語SCA』と、同約1/99の99バージョン『CRAドラム海物語SBB』の2スペック。いずれもST突入率100%で、229バージョンは、15年7月に導入され現在でも高稼働中のCR大海物語BLACKライトに近い出玉と期待値のバランスのとれた設計。99バージョンは、実績の海物語遊パチシリーズの安心スペックを継承してる。

アナログ機の海で実績も  

実はアナログ機の海シリーズは今回が初めてではない。10年に海シリーズ初の羽根モノとして『CRAハネ海物語』が登場。液晶と役モノを搭載したこの機種は当時、羽根モノコーナーを盛り上げた歴史がある。

とはいえ、アナログ機の中でも完全液晶非搭載の機種は『ドラム海物語』が初めて。果たしてドラムと海物語の融合という新たなチャレンジは、ファンが納得する「海物語らしさ」をしっかり再現できているのか。その点について内覧会で試打を行ったホール関係者に聞いてみた。

「まさに海」新たな魚群も新鮮

都内のホール店長は「試打する前は海物語をドラムで再現できるイメージはなかったが、ドラムの動きと海物語のゲーム性がとてもマッチしていて、まさに海でした。光り輝く新たな魚群もとても新鮮に感じた」と印象を語っていた。

別のホール関係者にアナログタイプである点を聞くと、「羽根モノや変則タイプのパチンコには一定のファンがいる。今後射幸性が下がっていく中で、そうしたコーナーの活性化はひとつの課題。多くのファンがいる海物語シリーズであれば初動もイメージできる。実際に打ってみて仕上がりにも納得した」と話した。

06年に登場した海シリーズ初の遊パチ『CRスーパー海物語SAE』は、発表当時はすぐにブレイクはしなかったが、のちに「白海」の愛称で親しまれ「甘海」の新ジャンルを確立した。

今回の『ドラム海物語』も、後に海物語の新たな魅力を発掘した機種と言われるかもしれない。ドラム機の図柄中心の動きを楽しむ特性と、海物語の図柄を目で追うシンプルなゲーム性とがベストマッチした新たな融合が、想像以上の成果をもたらす可能性は大いにある。その魅力をホールがファンにどう伝えていくか。今後のアナログ機市場活性化への試金石ともいえそうだ。