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2017年09月06日
No.10000286

日工組社安研 パチンコ依存問題研究会
予備調査経て信頼性担保
パチンコ・パチスロ遊技障害尺度(PPDS)

日工組社安研内に設置された「パチンコ依存問題研究会」が8月24日に発表した「パチンコ・パチスロ遊技障害全国調査」では、同研究会が作成した「パチンコ・パチスロ遊技障害尺度」(PPDS)という基準が用いられた。
 
PPDSはパチンコ・パチスロ遊技障害の状況をより正しく測定するための尺度。診断のための項目を作成する前段階として予備調査を行った。3人の精神科医と、心理学、社会学、生理学を専門とする4人の研究者がギャンブル依存尺度や心理学、生理学的見地、治療・電話相談などの臨床経験を参考にして進められた。まず、一般的に用いられるギャンブル依存尺度のSOGSやDSM‐5などの項目を概観し、パチンコ依存の症状を15のカテゴリーに分類。次いで、ギャンブル依存の項目をパチンコ依存用に改変して振り分けたほか、新たな項目も追加して124項目を作成した。

これらの項目やカテゴリーは2度のWEB調査を通じて改良され、最終的に12カテゴリー27項目を「PPDS」として採用した。12カテゴリーはギャンブリング障害の構造として「ギャンブルへの動機」「ギャンブル行動」「ギャンブルによる結果」の3つの因子に分類した。

設問では最近1年間での経験を尋ねており、得点範囲は26点から111点となる。なお、PPDSに信頼性、妥当性があることは、医学雑誌の審査でも認められた。