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2018年01月15日
No.10000461

トリスト代表 中川 系太郎氏
レジャー産業の中での立ち位置を再確認すべき
2018年業界予測と提言 

規則改正で射幸性の大幅低下が見込まれるいまの状況は未曾有の危機であり、依存症問題や人手不足もこの先改善される見込みはない。18年は業界を挙げての真の改革が必要だ。

射幸性に頼ってきた営業が、パチンコをつまらなくしてしまった。パチンコ本来の楽しみ方の一つに「出玉を少しずつ増やしていく」というまさに時間消費型レジャーの原型があるのだが、高射幸性営業によってそれが完全に失われた。その中で、羽根モノや手打ちパチンコなどが発売されても活躍の場などない。出玉率100%が損益分岐になる営業では、低貸し営業も本来の力を発揮できないのである。

今後、これまでより出玉性能が一段落ちる機械がリリースされる。それを活かすためには出玉率100%以上で遊ばせてあげることだ。それが、長期でみれば稼働を増やし、遊技人口を増やす要となっていく。

これまでは短期の集客(利益)に注力し、その目的のために遊技機を購入し、大切に運用してこなかった。これも長期でファンを減らした要因の一つである。また、違法スレスレの商売が止まないのも現場任せにしてしまった体質に問題がある。

未曾有の危機に直面している今こそ、経営者がもう一度前面に出てさまざまな問題に対処していく必要がある。例えば定休日を設けることは店舗間の競争力という点では不利になるが、全体で実行すれば人の問題は大きく改善されるはずだ。

業界の大きな問題は、大人の「遊び方」の大きな変化に対応できていないこと。業界の中だけで考えるのではなく、レジャー全体を見て、その中でパチンコという商売の差別化された立ち位置をもう一度見直す必要がある。