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2018年05月23日
No.10000638

RSN 電話相談事業詳細
本人の8割が“やめる”相談
家族は本人との接し方に悩む

本人の8割が“やめる”相談

ぱちんこ依存問題相談機関のリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)が2017年の電話相談事業をまとめた報告書によれば、同年に受け付けた年間の電話相談件数は4923件だった。このうち沖縄RSNが受けたものは3832件で、初回相談は3219件だった。

相談内容は「話したい内容」と「知りたい内容」に大別される。初回相談のうち最も多かった「話したい内容」は、話を聞いてもらいたいなどの「当事者に対する感情(327件)」だった。「グチ(121件)」「ホールに関する苦情(34件)」がその後に続く。

一方の「知りたい内容」では、パチンコ・パチスロを「やめる方法」もしくは「やめさせる方法」が2311件と最も多く、初回相談内容の71.8%を占めた。次に多かったのが「家族との接し方(366件)」だった。

「知りたい内容」は、相談者が問題を抱える本人であるか、その家族や友人であるかで大きく異なっている。相談者の81.0%を占める本人からの相談の場合は、「やめる方法」が2154件(82.6%)と最も多いが、18.6%を占める家族や友人からの相談の場合は、「家族との接し方(360件)」が最も多い。

電話相談に対してRSNは3パターンの対応策をとっている。一つ目はギャンブラーズ・アノニマスや精神保健福祉センターなどの機関を紹介する「他機関紹介」。二つ目は相談者本人による問題解決を提案・支援する「電話相談終了」。三つ目が問題解決の方法についての提案・支援を留保する「経過観察」。

RSNは「相談者のたらい回し」を防ぐために、安易な他機関紹介を行わない方針を取っており、年々、「電話相談終了」となる割合が微増傾向にある。17年は他機関紹介が46.1%、電話相談終了が53.8%、経過観察が0.1%だった。