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2018年07月31日
No.10000748

リブセンス
採用につながるインターンシップとは?
学生に有意義なプログラムを表彰

採用につながるインターンシップとは?
渡部氏

就業体験の場であるインターンシップはいまや、就活生と早期に接触できる重要な採用プロセスと位置づけられている。さまざまなプログラムがある中で、どのような内容が学生の支持につながるのか。有意義なインターンシップについて考える。


就活生向けクチコミサイト「就活会議」では、参加学生の評価が高いインターンシップを表彰する取り組みを始めた。「就活会議」を利用する学生が自ら参加したインターンシップを5段階で評価し、体験記とともに投稿したものを、運営会社であるリブセンス(東京都品川区)がまとめたものだ。このアワードの開催は今年が初めて。

表彰対象は、19年卒向けに17年夏季に実施された約370社のインターンシップ。学生が特に重視する「総合評価」「業界理解」「メンターのコミット」「自己成長」「テーマの面白さ」「内定直結度」の6項目をランキング形式で発表した。

1位になった企業のインターンシップは、なぜ学生の支持を得られたのか。アワード結果を基に、就活会議ユニットの渡部雄大氏に解説してもらった。

「評価が高いインターンシップは総じて、マンパワーが投じられているという点で共通しています。採用担当者以外の現場社員をどれだけ巻き込めているかとも言い換えられます」

例えば「業界理解が深まった部門」で1位にランキングされた村田製作所。公表中の18年度夏季インターンシップのテーマは124にも上る。期間は短いもので10日前後、長いもので1カ月以上。「モジュール事業や新規事業に係る技術.商品に関する特許件取得業務」など、専門的かつ実践的で、学生個人では太刀打ちできないレベルのものが並んでいる。

渡部氏は「村田製作所さんは学生に対してメンター社員がほぼマンツーマンでサポートすることが特徴です。メンターだけでなく周囲の社員も積極的に面倒を見ることもよくあります」と述べ、社員全員で学生を育てる社風があると解説する。

採用担当者以外の現場社員が、採用活動全般に積極的に関わっている企業もある。
「自己成長につながった部門と選考が有利に働いた部門で1位になったFringe81さんは、社員の評価制度に『採用面での貢献度合い』を組み込んでいます。経営陣が新卒採用を重視している証です」

このほか日数は2日間以上、内容は実務に近いものが、評価が高くなる傾向があった。
「会社や仕事への理解が進むかどうかは、インターンシップの日数とプログラム内容に大きく左右されます。充実したインターンシップは、想像と現実のギャップを入社後に生じさせない布石にもなり、早期離職の予防にもなります」

大学が長期休校になる夏季の実施は、数日間のプログラムでも学生の負担は少ない。広報活動開始までの空白期間について渡部氏は、「秋口に単日のインターンシップを実施して、二段構えにする企業も見られます」とアドバイスする。




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