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2018年07月30日
No.10000746

西陣・ソフィア
パチンコ新時代に向けた一手とは
ライト市場のファン育成を

パチンコ新時代に向けた一手とは
株式会社ソフィアの田中雅也取締役研究開発部部長

「ぷらちなGL・プレミアムライトタイプ」シリーズが好調の西陣。第3弾は満を持してプレミアムライト専用機の『CRぷらちなGL ケロロ軍曹』をリリースする。そこには、Pタイプの新市場を見据えてホールを支援していく西陣・ソフィアの思いがあった。ソフィアの田中雅也研究開発部部長に真意を聞いた。

──大当たり確率1/119で2000個以上の出玉を高比率で搭載する「ぷらちな」ブランド。第一弾の『CRぷらちなGL 春一番』の稼働がいいですね。
田中部長[以下敬称略] 玉単価が低いのにしっかりと粗利を取れています。それは、2400個出玉の大当たりを引いたユーザーが持ち玉遊技をしてくれているからではないかと見ています。

──そんななか、いよいよ新規則のパチンコ(以下、Pタイプ)が市場に出てきました。今後、Pタイプはどんなスペックが主流になっていくのでしょうか?
田中 Pタイプでは、大当たり確率1/319で1500個出玉、継続率65%という機械はまず作れません。一方で設定が付けられるわけですが、1/200ぐらいの確率帯では設定の幅が取りづらい。したがって設定差がつけやすい1/150から1/60程度のライト帯が主流になっていくと見ています。

──当然、玉単価が低下していきますね。
田中 その結果、ユーザーの来店動機が低下することが、ホール様の不安材料になってくると思います。実は、その起こりうる状況を打破するために何ができるかと考えたのが「ぷらちなGL」でした。

──どういうことですか?
田中 玉単価が低下した場合、同じ売上げを維持するには稼働を延ばすしかありません。一例ですが、旧規則機で玉単価が1.5円、4円平均稼働が1万3000個だとすると、売上げが1万9500円。Pタイプで玉単価が1.2円に下がるとすると、同じ売上げをキープするためには3250個多い1万6250個の稼働が必要になります。しかし、1/319タイプで稼働を延ばそうとするのは現実的ではない。実際、これまでも稼働貢献を継続している機械の多くはライトタイプです。したがって、稼働を伸ばすならライトタイプを育成するしかありません。

──そこで「ぷらちな」シリーズを考えた?
田中 はい。Pタイプ市場では1/65から1/150で出玉の期待が持てる機械が鍵を握るはず。だからこそ、今からその帯域で強い勝利体験を経験してもらうことが必要なのです。そこで投入するのが『CRぷらちなGL ケロロ軍曹』です。「ぷらちなGL」シリーズのこれまでの2機種は、いずれもメイン機のスペックチェンジでしたが、今回は「ぷらちなGL」専用の新コンテンツです。いまこの確率帯で強い機械を投入していかないと、Pタイプ市場で業界全体が苦戦しかねません。そこは、ライトタイプで実績を積んできた私たちがやらなければならない使命だと考えました。

──『ケロロ軍曹』は大当たり確率約1/119のライトタイプながら、16R・2000個大当たりが11%という確変ループタイプです。
田中 「ぷらちな」シリーズでライトコーナーのユーザーを育成していただくトレーナーとしてうってつけのスペックだと自負しています。規則改正の経過措置が終わるまでは、これら「ぷらちなCRライトタイプ」で稼働を延ばし、Pタイプ時代にしっかりつなげていただきたい。『CRケロロ軍曹』は2年、3年という長いスパンで使っていただくために、Pタイプでのリユースでのご提供も考えています。

──新規則機での営業は、これまでとは違う考えで臨む必要がありそうですね。
田中 ライトタイプをボックスでしっかり育成できているお店がPタイプ営業では勝つと思っています。ホール様にはそこを理解していただきたいし、そこへ向けて私たちは先行して手を打っています。それがパチンコ離れを食い止め、稼働低下を抑制するためであり、ファン人口を増やすことにもつながると信じています。今後生き残っていくために、ぜひそこに目を向けていただきたいですね。


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