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2020年04月17日
No.10001652

中断経験ある20代 3割は「誘われて」再開
日遊協「ホール来店客調査」

中断経験ある20代 3割は「誘われて」再開

ホール来店客の32.6%が1年以上のパチンコ・パチスロ中断経験者だった。中断経験者の半数近く(45.1%)は、中断理由に「自由になる時間やお金が減るなど、自分自身を取り巻く環境が変わったから」を挙げた。

再開理由についても「自分自身を取り巻く環境が変わったから」が最も多く、中断経験者の4割がこれを再開理由に挙げた。

中断経験者の中断理由を年代別に見ると、いずれの年代でも「自由になる時間やお金が減るなど、自分自身を取り巻く環境が変わったから」という外部要因が最も多いが、特に女性で多く、20代以下や50代では7割以上がこれを理由に挙げた。男性では20代以下が最も多く6割がこれを中断理由に挙げた〔図参照〕。

中断理由の「出玉の波の荒い機種がなくなったから」「パチンコ・パチスロのゲーム性がわかりにくくなったから」「短時間で勝ち負けが決まる台がなくなったから」を合算すると、遊技機の仕様などについての不満を挙げた中断経験者は約3割になる。
男性の20代では、遊技機の仕様を中断理由に挙げたプレイヤーは2割程度だったが、30代から50代では約3割と多くなり、「自分自身を取り巻く環境が変わったから」を理由に挙げたプレイヤーの割合との差も小さくなっている。特に男性の30代では「出玉の荒い機種がなくなったから」を中断理由に挙げたプレイヤーが22.1%と多い。

再開理由はいずれの年代でも「自分自身を取り巻く環境が変わったから」が最も多い。男性に限ってみると、遊技機の変化を再開の理由に挙げたプレイヤーは合算すると約2割~3割。特徴的なのは、20代は他の年代と比べて「他の人に誘われたから」を再開理由に挙げたプレイヤーの割合が29.2%と高く、遊技機の変化を理由に挙げたプレイヤーよりも多い〔図参照〕。


これらのことから、規則変更などによる遊技機の仕様の変化は、プレイヤーの使用金額や遊技頻度に影響を与える可能性はあるものの、既存プレイヤー減少の最大の要因ではない可能性がある。ただし、これら設問に回答しているのは、あくまでも遊技を再開したプレイヤーの回答であることに注意する必要がある。遊技を再開しなかったプレイヤーのやめた理由を調べなければ、既存プレイヤー減少の主要因はわからないからだ。

また、本調査は各店舗の実際の来店者の性・年代構成比、パチンコ・パチスロプレー客構成比にできるだけ近くなるように各層の回収サンプル数を配慮するよう実施された後、集計段階で、若年層の回答数を少なく(ウェイトを小さく)、シニア層の回答数を多く(ウェイトを大きく)補正しているため、回答者全体の結果は、シニア層の回答結果の影響が大きくなっている点に注意する必要がある。


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