2020年08月12日
No.10001873
No.10001873
シーズリサーチ
週1回程度頻度の遊技者 36%がホールに戻らず
「新型コロナウイルス感染症に関するパチンコへの意識調査(第3回)」
遊技業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチ(東京都)は、7月29日にWEBで実施した、パチンコ・パチスロ遊技者の意識や行動を調査したレポートを公表した。
調査対象は、過去1年間に1回以上パチンコ・パチスロを遊んだことがある全国の20歳~69歳の男女。
過去1年に1回以上遊技したことがある遊技者の中で、緊急事態宣言が解除された5月25日以降に遊技した人の割合は、同社が6月24日に実施した同様の調査の時点では39.9%だったが、7月29日の調査時点では58.2%と約20ポイント上昇。ホールへの「客足の戻り」が進んだことがうかがえる。それと同時に、「行く気がなく行っていない」という、遊技意欲を失っている遊技者の割合は26.1%から16.0%へと減少した。
緊急事態が解除されてから7月29日までの間に遊技した人の割合を年代別に見ると、若年層から50代まではほぼ差がなく6割。しかし60代では51.8%と他の年代よりやや低かった。
過去1年間の遊技頻度(本人が認識している過去1年間の平均的なペース)別に見ると、緊急事態が解除されてから7月29日までの間に遊技した人の割合は、高頻度層ほど高く、低頻度層ほど低い。過去1年間を通じて「週2回以上」の頻度で遊んでいたと自認しているヘビー層では、78.3%が緊急事態宣言解除後に遊技していた。一方、年4回~5回のライト層では19.5%にとどまった。
視点を変えて調査結果を見ると、遊技者(過去1年に1回以上遊技したことがある人)の41.8%は緊急事態宣言解除から2カ月の間に来店しておらず、過去1年間の平均的な遊技頻度が「週2回以上」だった遊技者でも21.7%が、「週1回程度以上」だった遊技者でも35.6%が、まだホールに戻っていない。
また、緊急事態宣言が解除されてから7月29日までの間に遊技した遊技者の35%は、新型コロナ流行前よりも遊技回数が減っている。
緊急事態が解除されてから7月29日までの間に遊技しかつ新型コロナ流行前より遊技回数・時間が減少した遊技者が、その理由として最も多く挙げたのは「コロナウイルスの感染が心配だったから」で61.9%。次いで多かったのは「負けそう・出なそうだから」(36.5%)、「コロナの影響で周りの目が気になるから」(28%)、「喫煙環境が悪くなったから」(27.5%)だった。
本調査の対象は全国の遊技者であり、首都圏や大阪など新型コロナウイルス感染症の陽性反応者が多い地域とそうでない地域では、遊技者の意識や行動に差異があると思われる。