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2022年05月19日
No.10002791

リーテイルブランディング
企業価値を高めるデザイン ホール建築に新たな風を

施工後の外観(夜)。外壁の立体感が強調できる照明演出を構築した

「ダイエー安積店」(福島県郡山市)は、営業を続けながら来店客の安全と低コストの両立ができる外装のリニューアル工事を今年2月下旬から約6週間の工期で行い、これまでのイメージを一新してリスタートを切った。現状の外壁の上(外側)に新しい壁材を貼るカバーリング工法を採用し、既存の外壁から大きな形状変更もしないことで、コストダウンと短工期のメリットがある。外壁を一新することで新築のような目新しさで来店客を迎える。

「ダイエー安積店」の外壁には度重なる地震や経年劣化ではいったクラックに加え、一部の壁材は落下しているような状態だった。部分的な外壁補修工事を繰り返して、来店客の安全の確保に努めてきたが今年2月、外装の全面リニューアル工事を行った。

ホールからは「お客様の安全確保を第一に、洗練されたデザインを見合ったコストで」との依頼でリーテイルブランディングが取り組んだ外装改修工事。

「必要以上の過度な装飾は避けて、住宅地に接している周辺環境や気候、地域性を考慮した、ローコストハイパフォーマンスデザインがコンセプト。郡山は積雪が多い地域なので、きれいな雪景色に映えるデザインで、カラーブランディングとして白をベースに、ポイントに赤を使った」と話すリニューアルプロジェクトのマスターデザインを担当したリーテイルブランディングの溝口克人部長補佐。

既存外壁を新たな外壁で覆う「カバーリング工法」

リーテイルブランディングは伊藤忠商事の社内ベンチャーで2000年に創立。商社として、ホールへの商品流通やM&Aなど、建築デザイン設計会社の枠を超えた、総合的なノウハウを持つ。グループ会社にはグラフィックデザインを手掛ける部署などもあり、あらゆる角度から店舗デザインや運営サービスを提供できる。

「ダイエー安積店」の工事中、新型コロナ感染症対策のロックダウンによる基盤不足から設備機器、照明器具などの遅延が発生しているなか、商社ならではの短納期可能なネットワークを使い、夜間の照明演出を最大限に引き出した。

リテイラー(企業)の総合支援を行うことで、企業の付加価値を高めることをコンセプトに、事業を推進することを信条とするリーテイルブランディング。それはホールの建築デザインにも活かされている。

施工前の外観。外壁の一部が落下したり、クラックが入っていた


カバーリング工法施工後の外観(昼)。「冬のきれいな雪景色に映えるデザインを提案」(溝口部長補佐)

「外装の足場が取れた時、お客様が『きれいなったねー』、『新しくなったねー』と福島弁でおっしゃっていたのが印象的でした。施主様の要望を叶えるのは当然として、私たちプロフェッショナルならではの提案もしたい。良い商業施設をつくる目的は同じなので、関わる全ての人とのコミュニケーションを大切に、ひとつのプロジェクトをかけがえのない、地域に愛され必要とされる施設になるよう取り組んでいきたい」(溝口部長補佐)

リーテイルブランディング 店舗企画ユニット 溝口部長補佐


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