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【特集】人材育成を支援する:アミューズ・ファクトリー
スマート遊技機への移行に備える
重要課題に絞り込んだ3つのコース(科目)を開設
パチンコホール・チェーンの業績向上のために身につけなければならない営業ノウハウは多岐にわたるが、「スマート遊技機への移行」を業績向上の機会とするために、重要課題に絞り込んだコンパクトな研修を開設した。
業績向上を支援するアミューズ・ファクトリーは、新規出店やリニューアルの成功確率を高める仕組み作りなどのコンサルティングを提供すると同時に、幹部社員育成・営業ノウハウ提供の研修もおこなっている。同社のこだわりは、アドバイスによる支援だけではなく、勉強会形式によって参加者にノウハウを体得してもらい、組織の中に継続できる仕組みを作ることだ。
通常は、幹部社員育成・営業ノウハウ習得のための体系的な研修を提供しているが、スマート遊技機への移行を迎える今、特に関連が強いテーマに絞り込みそれを3つのコース(科目)として構成しなおした(コースは今後の状況やニーズに応じて増やす予定)。
「スマート遊技機への移行の巧拙で、間違いなく業績に大きな差が出てしまう。何から備えればよいかわからないという声も聴きますので、受講しやすいようコンパクトな研修を設けました。自社の課題、もしくは強化したい階層に応じて、トライアル的に必要なコースを受講できますので、早めに移行準備を始めてください」(宮川代表)
当初の3つのコースは、「ホールレイアウト理論」、「競合店に勝つためのシェア理論」、「リニューアル成功戦略」。
スマート遊技機がもたらす変化は多々あるが、代表的なものは補給設備の制約がなくなりレイアウトの自由度が高まることだ。ここで巧拙の差が出て坪当たりの売上効率の差が生まれるが、ホールはコンビニに代表される小売業ほどには店内レイアウトを研究してこなかった。「事業者は営業しやすく、来店客は滞在しやすい」空間を作るノウハウを学ぶのが〈ホールレイアウト理論〉だ。
「すでに、島レイアウトの最適化、カウンターなど各機能の配置、遊技機の配置の見直しに着手している法人様はあります。それが理論の裏付けに基づくか勘に基づくかでは、投資効率や成功確率が大きく異なります」(宮川代表)
店舗レイアウトを考えるのは店長以上の役職者と思うかもしれないが、宮川代表は、「現状の店舗がお客様にどう利用されているか(お客様動線・死に通路等)を熟知している現場のスタッフの目線も貴重なので、主任、班長クラスの方も参加していただくことをお勧めします」と言う。
多くの既存店舗が遊技機を増台するだろう。ただし、宮川代表は「増台で競争力が高まらなければ意味がない。『なんとなく』の増台では死に島ができるだけ」と警鐘をならす。稼働予測はもちろんのこと、〈シェア理論〉に基づく増台戦略が必要だ。このコースは営業部長、店長だけでなく副店長クラスの参加も推奨している。
スマート遊技機の店内設置は少しずつだろうが、スマート遊技機への入替を想定した改装を早い時期に実施するホールもあるだろう。そこで必要なのが、リニューアルを成功させるノウハウだ。〈リニューアル成功戦略〉コースでは、本来は商圏内のプレイヤーにとって一過性の刺激(一時的な期待感の高まり)でしかない店舗リニューアルを、持続的な業績向上・シェアアップの機会にするノウハウを学べる。
同社の既存の支援先は対面での研修がほとんどだが、これらのコースは、対面・オンラインのどちらでも対応可能とのこと。