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2023年06月22日
No.10003581

遊運協 通常総会
谷直人新理事長「2024年問題」に言及

谷直人新理事長「2024年問題」に言及
役員改選が行われ、新体制を発表した

遊技機運送協同組合は6月14日、アートホテル日暮里ラングウッドで通常総会を開催した。

任期満了に伴う役員改選が行われ、新理事長に谷直人氏を選任。前理事長の髙部鉄次氏は相談役に就いた。新理事長就任後の挨拶で谷理事長は「2024年問題を中心に問題は山積だが、髙部前理事長の意向を継承しつつ、諸問題に取り組んでいきたい」と決意を示した。

谷理事長

通常総会後に行われた記者会見では、来年4月から運送業界に適応される時間外労働の上限規制、いわゆる「2024年問題」についての質問が主に投げかけられた。

まず問題に挙げられたのは「運賃の値上げ」。時間外労働の上限規制により、運送できる走行距離数と遊技機は減少するが、運送業者のドライバーの雇用を守るために給与は現状維持しなければならない。その分、運送業者としては運賃の値上げで補填せざるを得ない状況だ。そして運賃は各ホールと運送業者で価格交渉しているもの。ホール負担となる運賃の値上げについて、谷新理事長は「遊技機の出発地点として、まずはメーカー団体様にご相談しており、深くご理解いただき建設的な協議を進めている。今後はホール団体様にもご相談にお伺いする予定だが、我々運送会社だけの問題ではなく業界全体でより良い方向に進められるよう努めていきたい」と述べた。

また紺野仁嗣副理事長が「2024年問題」の課題として挙げたのは、「運賃の適正化」と「配送効率化」について。「月初の日曜日に集中している新台の納品を分散し、時間の幅を持たせることで、値上げ幅を最小限に抑えることに期待が持てる。保管場所がないなど、店舗ではどうしようもない理由もあるかもしれないが、これまでと変わらず月初・日曜という時間を指定される場合は、運賃の値上げだけでなく、従来通りの納品を実現することさえ難しくなってしまう恐れがある」(紺野副理事長)

紺野副理事長

記者会見後には懇親会を開催。懇親会の冒頭には、警察庁生活安全局保安課の坂ノ上圭佑課長補佐が松下和彦課長の祝辞を代読、全日本遊技事業協同組合連合会の阿部恭久理事長や回胴式遊技機商業協同組合の大饗裕記理事長らも挨拶した。阿部理事長は2024年問題について「全日遊連としては、大きな流通方法の見直しによって、大幅なコストアップを防いでいかなければ、この問題により全国で弊害が生じるものと予想している。貴組合員とは知恵を出し合いながら、協議をしていきたいと考えている」と述べた。


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