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2018年04月09日
No.10000581

ホール企業
新入社員の女性比率増が顕著に
マルハン、NEXUSでは3割超

新入社員の女性比率増が顕著に
ダイナムは研修所で入社式を開催

4月に入り、全国の企業で入社式が開催された。学生の売り手市場が伝えられた18年卒の採用だったが、大手ホール企業の採用は概ね順調だったようだ。今年の新入社員は女性の比率が高まった企業が目立った。

ダイナムの入社式は2日、例年通り静岡県伊東市の天麗301研修所で開催。今年は91人(男性69人、女性22人)が入社した。    

藤本達司社長は「ダイナムグループのビジョンは地域のインフラとしてパチンコを誰もが気軽に楽しめる日常の娯楽に改革すること。パチンコがインフラになるためには、ビジョンと1人ひとりの目標が結びつき、目標達成に向けて前向きにチャレンジし続けること。何事にも挑戦していこう」と新入社員たちにメッセージを贈った。

同社ではここ数年、くるみんマークの取得をはじめ、女性の活躍をバックアップする社内体制を作ってきた。採用時には、活躍する女性社員を取り上げた冊子を制作し学生に配布したほか、内定者と女性社員の交流や女性向けインターンシップなどを開催。その成果もあり、新入社員の女性比率は昨年が30%以上、今年も約25%と以前よりも高めることに成功している。

マルハンは3月30日、都内のホテルで入社式を開催。韓裕社長は「皆さんの可能性は無限。チャレンジを本気で応援してくれる仲間はたくさんいる。失敗を恐れずにチャレンジし、皆さんの夢をかなえてほしい」とエールを贈った。

新入社員の内訳は男性136人、女性65人と女性比率が32.3%にも上る。特に女性社員の採用につながったのは、2016年夏から始めた女子学生を対象としたインターンシップだ。「マリス・イン・ワンダーランド」というストーリー型のインターンで、就活の概要の説明や企業研究、自己分析のアドバイスなどを実施。就活を不安に思う女子学生に対してアドバイスをすることを通し、マルハンが大切にする人の魅力や社風を伝えていった。今年は勤務地域を限定する「ブロック社員」を選ぶ新入社員の割合が4割にまで増えるなど、地元志向が強い傾向が見られたと言う。

マルハンイズムを唱和する新入社員


愛知県の善都は2日、豊田市内のホテルで入社式を開催。新入社員は男性16人、女性20人と同社も女性社員比率が高い。都筑善雄社長は「業界の未来は明るくないとの報道もあるが、トンネルには出口が必ずある。その出口を受け身で待つか、自ら掘って出口を探すかでは結果は大きく異なる。当社は全社員が自ら出口を目指す企業でありたい。今日から共に頑張っていこう」と呼びかけた。

NEXUSの入社式は3日、群馬県高崎市の本社で開催された。齊藤人志社長は「社会人として活躍する人は『プラスの発想』『素直な気持ち』『自ら学ぶ』という特徴がある。若い新鮮な知識と力を店舗に持ち帰り、新しい風を吹き込んでもらいたい。全員が主役となり、将来のNEXUSの発展のために活躍することを期待している」と述べた。

今年は新卒採用を始めてから過去最多となる147人(男性100人、女性47人)が入社した。NEXUSは昨年、九州や東北にホールを出店するなど、全国展開を本格化させた。少数ではあるが、九州では現地での採用活動も行った。フィットネスやホテル事業も開業させるなど異業種進出にも意欲的で、こうした成長性や将来のビジョンを伝えたことも採用増につながった。

ただし、ホテル開業は17年11月と18年卒の採用活動がほぼ終了した時期だったため、事業拡大が採用に影響するのは19年卒からとなりそうだ。

女性社員の比率が3割超と多く採用できたことについて同社人事部では「女性管理職が20%以上おり男女関係なく活躍できること、産休・育休の取得率100%の実績など、女子学生が具体的に将来ビジョンを描ける情報を伝えたことも要因ではないか」と分析する。


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