2025年07月01日
No.10004898
No.10004898
願いを叶える自動清掃ロボット|エムエムインターナショナル
もはや次代の既定路線、迷うくらいなら自店シミュレーションを
こすると現れるランプの魔人は言った。「主よ、願いを命じたまえ」――。ビルメンテナンス事業を手掛けるエムエムインターナショナルの業務用清掃ロボット「JINNY」(ジニー)は、かの魔人と比べるまでもなく、リアルに頼れる優秀な相棒。ホールが抱える清掃の悩みを先端技術の粋で解消する。
高性能なAIを搭載する『JINNY20』は家庭用と同等の小型サイズながら、大型機に引けを取らな
い清掃能力を備える業務用ロボットだ。最大の特徴は、90%以上を誇る稼働率。他社ロボットの多くが稼働中に停止してしまう一方、JINNYシリーズは「もう止まらない」を高らかに謳う。稼働率は、コスト削減シミュレーションの精度に関わる重要な指標だ。
1時間当たりに清掃できる面積は200平方メートル。パチンコ台で換算すると、約150台分だ。フル充電で最大3時間稼働。吸引、掃き拭き、モップ掛けの3役をこなす。
愛着が湧く小型ボディは、最もゴミが集まりやすい遊技椅子まわりの清掃が得意だ。人が遊技椅子まわりをハンディクリーナーで清掃した後に、『JINNY20』を走らせるとどうなるか。YouTubeで公開したゴミの吸い取り対決動画では、『JINNY20』に軍配が上がった。
時代は「清掃3.0」へ
無料ウェビナーや展示会への出展で『JINNY20』の認知が広まると、MMIへの問い合わせ数は、爆発的に急増した。2025年5月現在の出荷台数は、500台以上。マルハンの約100店舗以外にも、ホール企業、商業施設、ホテルなどが関心を寄せている。
人が道具を使う「清掃1.0」、道具の機械化が進む「清掃2.0」を経た今、時代は人とロボットが協働する「清掃3.0」へと確実にシフトチェンジする。今に留まることは、構造的な人手
不足、高騰する人件費、ロボティクス技術の革新、スマート社会への移行が決して許さない。人手不足や人件費の高騰は、将来的により悪化していく。
清掃ロボットとの協業を先送りすることは、必須ノウハウの蓄積を後回しにすることと同義だ。ロボティクス技術はこの数年で十分に成熟した。生産性の向上を後押しする公的支援・補助金もいつ終わるか分からない。これ以上待つ理由は皆無であり、先んじた者ほど価値を最大化できる。
ホールが抱える清掃の悩みは、小さな一歩で魔法のように解消される。迷うのは、個別シミュレーションの結果を見てからでも遅くない。
文=アミューズメントジャパン編集部