2019年04月02日
No.10001108
No.10001108
パチンコ・パチスロ奨学金(pp奨学金)
前途有望な36人に給付型奨学金を交付
業界有志からなるパチンコ・パチスロ奨学金(pp奨学金)が3月27日、都内で総会と式典を開催した。
遊技客の募玉を原資とするpp奨学金は、学生に返済義務を負わせない給付型の奨学金だ。正式運用2年目となる2019年度は、前年度の約3倍に上る152人の応募の中から、同14人増の36人に奨学金給付決定通知書を交付。このうち都内近郊に住む18人の給付生が式典に出席した。
式辞に立った深谷友尋委員長は、「私は青年部時代、社会貢献は身の丈に合ったこと、地道に長く継続させることに意義があると三笠宮崇仁殿下から教わった」と振り返り、業界を挙げた支援であるpp奨学金を続けていく旨を宣言。給付生に「明るい人生は目の前にある。豊かな社会を作るために貢献してほしい」とエールを贈った。
副委員長を務める全日遊連の阿部恭久理事長は祝辞の中で、「自分がしてもらって嬉しかったこと、良かったことを身近な人に広めてほしい」とpp奨学金の普及を要請。それはパチンコ業界の理解につながると述べた。
給付生のスピーチでは6人の代表者が登壇した。経済的に困窮していることを明け透けに語った給付生は、強いまなざしで自身の夢や研究分野を解説。奨学金を励みに全力を尽くすことを誓った。
社会福祉法人さぽうと21が運営するpp奨学金は19年3月現在、48の業界団体・企業・個人が賛同を表明。123店舗のホールが募玉募金箱を設置している。事務局は「業界内の支援の輪だけでなく、学生・学校側の認知も年々広がっている」と話し、今年度の給付生の募集を次のように振り返る。
「認知経路は奨学金情報のWebサイトが最多だが、学校や先生から紹介された応募者も多い。募集期間中は学校側からの問い合わせが頻繁にあり、特に国立大学からという印象が強い。今後は学校や学生相互のコミュニケーションにより、ますますpp奨学金の知名度は上昇するだろう」