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2020年11月23日
No.10001978

齋藤裕樹(プラスアルファ)
[コラム]ホールのためのWEB戦略 WEB広告の効果測定 2つの視点
Vol.12 月刊Amusement Japan 12月号掲載

皆さんこんにちは。月刊アミューズメントジャパンで2020年1月号から『ホールのためのWEB戦略』を連載しているプラスアルファの齋藤裕樹(さいとうゆうき)です。
このWEB版コラムでは、月刊アミューズメントジャパン11月号の誌面でお伝えきれなかったことを補足させていただきます。

アミューズメントジャパン12月号(11月20日発行)では、「WEB広告の効果の測り方」をご説明しています。このWEB版コラムでは、月刊アミューズメントジャパンの誌面でお伝えしきれなかったことを補足させていただきます。

パチンコホールのWEB広告の効果測定は、「日々の営業データと組み合わせた分析」と「広告費を最適化する分析」の2つの視点で検証してください。


日々の営業データと組み合わせた分析

WEB広告の効果の有無の判断を、遊技客数で判断するホールが多いようです。しかし、商圏の中での優位性の変化を見るべきですので、客数シェアで判断する必要があります。管理データの一部をスクショしました(下図)。データは20円パチスロで新台入替7日間の数値です。
縦の列項目は日時を、横の行項目には自店のWEB広告に関するデータ、自店及び競合店の業績指標数値を入れます。



自店だけの項目は赤枠で示してあります。自店のWEB広告に関しては、備考欄には広告内容、広告種類欄にはどの広告で告知したか、そのほかに広告が表示された回数、クリックされた回数、広告に掛かった費用などを入力します。
黄色枠の部分には自店及び競合店について、客数シェア、稼働率、稼働人数を入力します。
背景が赤のセルは、商圏内で平均以上のシェアを獲得している店舗です。

(例)自店の12月の平均シェア率が17%の場合、それ以上でシェアが取れた日はセルに赤色がつきます。この場合、自店は新台入替をした7日間のうち4日間で、商圏で平均以上のシェアを獲得できています。またシェアを獲得した日と、その前日に表示回数が増えているため、認知はできていると言えます。

このようにWEB広告は出し続けるのではなく、ここぞというときに期間を設定して配信し、普通の入替の時は告知をしないという強弱が必要です。そうすることで、WEB広告を出したときと、出していないときとで商圏でのシェア率がどのように変化するのかも分析できます。


広告費を最適化する分析

費用をかければかけた分だけ多くの人に告知できますが、見込み客に見てもらわなければ意味がありません。例えば、お金を投じて、ペットに興味がない人にペットの広告を配信しても、それは無駄金になります。
重要なのは、購買意欲の高いユーザー(見込み客)に対して効果的に告知することです。
下記は当社でサポートさせて頂いている店舗の管理データです。Yahoo!広告から抜粋していますが、Google広告も同じです。





行項目を説明します。
【インプレッション数】は表示された回数です。例えばとあるサイトに5つの広告が表示されたとします。実際にはユーザーは2つの広告しか気づかず認知されていなかったという場合でも、インプレッションは5とカウントされます。
反対に【ビューアブルインプレッション】は画面に50%もしくは1秒以上表示された、ユーザーの視認領域に表示された回数をカウントします。重要なのは、このビューアブルインプレッションを効果測定の指標として用いることです。
【クリック数】は広告がクリックされた数、【クリック率】は「クリック数÷インプレッション数」です。【コスト】はかかった費用、【平均CPC】はクリック単価ですので、「費用÷クリック数」です。

先のように、今回の新台入替は男性にだけ告知をしたい場合や、年代は「20代~50代まで」というようにセグメントして広告配信し、その結果の検証を行います。また、表示させたくない人へは表示させていませんので、無駄な費用をかけずに効果的に告知できると言えます。

このようにWEB広告は、営業と絡めた分析と、無駄な費用を掛けずに効果的に広告を出すための分析を行うことが大切です。

私がこれまで記載した内容は、基礎の部分ですが、この部分が理解できないと、今後さらにWEB広告に抵抗感を持つようになるでしょう。学校の授業と同じですように、今のうちに、しっかりと基礎を学ぶ必要があります。本コラムを参考にして実践される方が一人でも増えれば嬉しいです。


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