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2025年01月10日
No.10004699

ホールのWeb・SNS広告を自社運用へ導く|プラスアルファ

ホールのWeb・SNS広告を自社運用へ導く|プラスアルファ
人材サービスと研修サービスを支えるプラスアルファのスタッフのみなさん

顧客欲求を科学して
効果の最大化を


パチンコ業界専門の転職サイト『パチンコ転職ナビ』を運営するプラスアルファ。多くのホール企業と接する中で、売り場プロモーション研修などの研修事業でも実績を積み上げてきた。その同社がいま注力しているのがWeb・SNS研修だ。ホール側の視点に立ち、最小のコストで広告効果を最大化する考え方を、野島崇範さんと齋藤裕樹さんに聞いた。
※月刊アミューズメントジャパン2024年12月号に掲載した記事を転載しました。

──Web・SNSの運用に関する研修をサービスとして提供し始めた背景を聞かせてください。
野島 当社が運用している『パチンコ転職ナビ』では、求職者にサイトを見ていただくことがとても重要です。そのため、Web広告の効果の最大化は創業以来ずっと研究し続けてきました。その運用ノウハウに自信があったので、これを研修サービスとして2021年に商品化しました。

齋藤 『パチンコ転職ナビ』で募集サイトを構築していく中で、はじめはWeb広告を広告代理店に依頼していました。でも気がつくとどうもおかしい。そこで少し勉強してみると、代理店にいいように扱われていたことがわかってきました。それと同様のことが、当社とお取引があるホール様で起こっていたのです。そこで当社の研修を通してWeb広告の知識を広げていただき、まずは広告代理店と対等にやり取りができるようになっていただくことを目指しました。さらに自社運用ができるようになれば、コストも抑えられるし、必要に応じて機敏に広告ができるようになりますから。

野島 2023年5月にXでホールの広告が解禁され、LINEも同年10月に解禁されたことで、ホール様の意識も変わってきています。いまはまさにWeb・SNS広告に新たに取り組む時期だと思っています。

齋藤裕樹さん

──ホール業界のWeb広告でどんな課題がありますか?
齋藤 代理店に頼んだけど効果がなかったというケースで多いのが、認識の違いです。インプレッション数を30万回、40万回にすることは簡単なんですが、それはお金を払えば出せる数字で、集客効果とは別物。それが半年も続くと、お金だけとられて意味がなかったとなってしまう。結果として何もやらないからさらにお客様が減っていく。それは業界にとっても、大きな損失だと思っています。

──貴社のWebSNS研修はどういった内容ですか?
野島 X研修、LINE研修などさまざまです。実来店人数を増やすWeb広告研修という内容もあります。Googleでは来店計測ができるようになったので、きちんと目標を設定してそこを目指します。それぞれ企業のニーズに合わせてご提案することもありますし、1年間のパッケージ研修で順序だててやっていくケースもあります。

──研修をやっていく中で、課題だと思うことは?
齋藤 GoogleもXもLINEも、アルゴリズムが目まぐるしく変わっていくんですが、店長様や運用担当者が「昔はこうだった」と思い込んでいるケースが多いことですね。例えばXは「いいね」をたくさんもらおうとしがちなのですが、X側はそこを大事にしていない。表示回数だけを見ていると的外れになってしまいます。

野島 検索とは顧客の欲求を示します。例えば「モンキーターン」という検索ワードの総量が多ければ、その欲求に応えればいいだけです。Googleで「モンキーターン」にどれぐらいポジティブな投稿があるのか、ネガティブな投稿があるのかなどは欲求の感情分析もできるようになりました。検索数が多くてもネガティブな欲求では意味がありません。当社の研修では「顧客欲求を科学しよう」と伝えています。まず大きな検索ボリューム数を捉えて、どの機種同士で相関関係があるのかを探るといったことも、研修のタームごとにお話しています。

──コスト削減につながった事例は?
野島 LINEの通常配信が実質3万通までしか送れなくなったため、 追加の費用を払っていたホール様にLINEの通常投稿とLINE広告で効果的に広告費を下げる方法をご提案したところ、大きなコスト削減効果がありオーナー様に喜ばれました(笑)。

齋藤 当社では月に1回、お取引先様を対象とした「パチンコメディア大学」という無料の勉強会をオンラインで開催しています。この勉強会はパチンコ業界全般のWeb広告に関する情報を共有する場として活用していただいています。

野島崇範さん

──ホール側が代理店を選ぶ基準で提案はありますか?
齋藤 ぜひ利用する代理店がGoogleパートナーの認定を取得しているかを確認してください。認定基準は、90日間で150万円程の運用実績があるか、最低でも70%以上の最適化スコアで、継続して広告運用ができているか、またGoogle広告の資格保持者が運用を行っているかを示す制度です。このパートナー認定は毎年更新されますので、代理店が継続して認定を取得していることが重要です。パートナー認定を取得していない広告代理店はGoogle広告の運用に問題がある可能性が高いため注意が必要です。

野島 もうひとつ提案したいのがAIの活用です。例えば、パチンコ店のLINEは毎日30分程度の時間をかけて文章を考えて配信していることが多いです。これをChatGPTという生成AIサービスにやらせると5分程度で終わります。その分の時間でホールに出れますよね。まだ使用していないのであれば、ぜひお試しいただきたい。Web・SNS広告を代理店任せにするのではなく、ぜひ自社で運用できるようになっていただければと思っています。


株式会社プラスアルファ
東京都豊島区東池袋3-21-18
URL:https://www.hpa.co.jp/

文=アミューズメントジャパン編集部


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