
2026年07月21日
No.10005305
No.10005305
遊技参加人口は約1600万人|ダイコク電機
ダイコク電機は7月15日、都内の東京ドームホテルで「DK-SIS白書2026年版」の刊行に伴う記者発表会を開催した。今回で23冊目を数えるDK-SIS白書には、2025年の年間データが記されている。
栢森雅勝社長は冒頭、次のようにあいさつした。
「2026年版の目玉の一つは、ファン人口について言及していること。同様の調査はほかでも出ていますが、当社は保有する営業データとファンの行動データから推計しました。推計までのアプローチ方法がほかの調査とは異なるため、数字は違いますし、ほかが間違いというわけでもありません。今後も業界の大事な基盤となるデータですので、継続して発表したいと考えております」
続いてMG推進部SISプロフェッショナル・首席講師の片瀬宏之氏が、DK-SIS白書の概要を説明した。
DK-SIS会員のデータを基に推測されたパチンコホール全店の総売上は16.2兆円で、前年比の増減はなし。パチンコによるものが7.4兆円(同3000億円減)で、パチスロによるものが8.5兆円(同3000億円増)だった。総粗利は2.48兆円(同600億円減)。パチンコが1.31兆円(同600億円減)で、パチスロが1.17兆円(同増減なし)だった。
片瀬氏はこのほか、「4円パチンコと20円パチスロの業績」「パチンコ・パチスロ参加人口推計」「スマート遊技機台数シェア」をトピックに挙げた。4円パチンコでは遊技時間とアウトが、3年連続で過去最低を記録している。片瀬氏は、4円パチンコの問題点を次のように指摘した。
「投資スピードを表す遊技時間売上は、パチンコが9790円でパチスロが6640円でした。同じ金額を持って遊技したときには、パチンコの方が早くなくなります。そして消費金額を表す遊技時間粗利。パチンコは1550円でパチスロは810円です。パチスロは投資スピードがパチンコの3分の2で、消費金額も約半分。パチスロの方が物理的に業績が良くなりやすく、パチンコの業績はファン一人あたりが使える金額が増えない限り回復しません」
片瀬氏は、4円パチンコの業績改善策を提唱した。
「営業利益を控えてほしいと話しているわけでは決してありません。4円パチンコの中にも人気機種はあります。粗利率(※)を抑えているのにと首を傾げる経営者様もいますが、玉粗利や遊技時間粗利を見直すことで、稼動貢献週を延ばせます。パチンコでは新台を買い過ぎたために、利益を圧迫している様子も確認できます」
※粗利率=玉粗利÷玉単価
17年ぶりに発表したパチンコ・パチスロ参加人口は約1609万人と推計した。ダイコク電機はDK-SISで約141万台分(市場の43.5%)の遊技機データに加え、ファン行動分析サービスのFan-SISでは延べ6500万人分のファンデータ、商圏分析サービスであるMarket-SISやサイトセブンなどのビッグデータを保有している。
推計値の算出方法は次のとおり。まずファン一人あたりの遊技時間(約2.98時間)に時間粗利(820円)を掛け合わせて、来店1回あたりの平均消費金額を2446円と算出。次にファンの平均活動回数(2.5回。ひと月、1店舗あたり)と平均遊技店舗数(2.1店舗)に12カ月分を乗じて、年間の来店回数を63回と算出した。これらを掛け合わると、ファン一人あたりの年間消費金額が15万4098円と試算される。前述した総粗利である2.48兆円をこの値で除すると、ファン人口は約1609万人と推計される。
片瀬氏は「一般的に言われている参加人口との乖離があまりにも大きい。縮小している事実はあるが、多少の誤差はあっても1600万人前後のファンが間違いなくいる」と述べ、斜陽産業と称されることに異を唱えた。過小に評価されることは、就業者のモチベーション低下や新規ファンの不参加を招きかねないという。
これまで発表されてきた他社の遊技参加人口推計は、主観的な回答を基にしたアンケート調査で参加率を求め、それに人口推計値を乗じている。一方ダイコク電機は、デファクトスタンダードと言える圧倒的なビッグデータを基に推計した。
文=アミューズメントジャパン編集部













