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2026年08月27日
No.10005365

「回らない」不満は解消されたか|パチンコSAOの最新作を検証

「回らない」不満は解消されたか|パチンコSAOの最新作を検証

8月3日から全国導入が始まったKYORAKUのスマパチ新機種『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』。同機はKYORAKUが業界全体の課題解決を掲げる「フェアぱちんこプロジェクト」の第1弾としてリリースされた。「フェアぱちんこ」とは、どんなユーザーが打っても安定してスタートが回るパチンコを意味する。それを実現する最大の特徴が新機能「FAIR START(フェアスタート)」にある。お盆期間を挟んで導入開始から3週間が経過したいま、その動向を検証する。

新機能「フェアスタート」はスタート回転数の下限を担保する仕組みで、いわゆる“固定スタート”ではない。最大の特徴は、玉の動きの楽しさを失わずに入賞をサポートする点にある。左打ち中の玉は必ず特定ルートを通過し、そのうちの一定割合が回転体へ進入。回転体内の6つの穴のうち2つがスタート入賞となる。さらに、回転体に向かわなかった玉も「PLUS START」が受け止めて入賞チャンスを生み出す。回転体を採用することで「玉の遊びを担保しながら入賞をサポートする」という思想を貫いた。

スペックは大当り確率約1/199.9のライトミドル。「SWORD RUSH」の継続率は約65%、上位モード「War of Underworld」は継続率約75%。ラッキートリガー「神器解放 SWORD DRIVE」突入で1500~7500個+αの出玉獲得も可能。さらに「こぼしゼロゲージ」を採用して、右打ち中は打ちっぱなしでも一切玉が減らない仕様に。左打ち中も、右打ち中も、玉1個の価値が最大化されているユーザーに優しいパチンコだ。

本機は回転体でスタートを担保する設計で、「PLUS START」を加味すると理論上は250個の打ち出しで20回以上のスタート回数が想定されるという。従来機の14~15回転前後で運用されるケースと比較すると大きな差になる。

では、『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』の導入後の状況はどうだったのか。全国データでは初週、2週目ともにアウトは4万1000前後で推移する上場の滑り出しだった。

アビバ関内店(横浜市)

横浜市の中心部、JR関内駅から徒歩3分の立地にある『アビバ関内店』は、パチンコの稼動が全国でもトップクラスの店舗。同店では『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』を15台導入した。4フロアの多層階店舗である同店では、2階に設置したパチンコが動かないという課題があった。そこで『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』を活用して2階のテコ入れを行った。その戦略はこうだ。

まず導入前にSAOシリーズの前作『e ソードアート・オンライン 閃光の軌跡』を中古で4台購入して1階のパチンココーナーに設置。アウトが4万個に達する人気機種に育成した。そして8月3日に新台『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』を15台導入。2階の1ボックスを中古機と合わせてSAOのボックスに仕立てた。

あえて課題のあった2階に配置。その中でも高稼働を続ける

この戦略を考えた星野竜汰店長は導入前、『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』にこんな印象を持っていた。

「アニメ系のコンテンツは結構動くという感覚があって今回のSAOは何種類かあるシリーズの中で1番いいコンテンツだと聞いてました。機械の作りも『フェアタート』という機能もあったので、利益は度外視してアウトが3万個~、4万個で動かせるのなら当店にとってはバランスとしていいかなと思っていました」

では、実際にスタートは回っているのか。

「20回前後は回っています。ちょうど導入1週間後がお盆期間で、全国平均の稼働が4万個ぐらいでしたが、当店は4万5000個ぐらいありました。スペックもいいですね。大当たり確率がだいたい200分の1で、スタートが20回も回ると、単純計算して1万円で確率分母ぐらい回せますから。導入後は中古機も含めて終日ほぼ満台。長時間遊技されているお客様が多い印象です。2階のパチンコが動かない問題もこれで解消されました(笑)」

では、『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』で、プレイヤーにとっての回らない不満は解消されたのか。

「お客様にとっては解消されているのではないでしょうか。あくまでも個人的な感覚で言うと、例えば同じスタート安定化でも、デカヘソの機種で20回回るのと、フェアスタートで20回回るのとを比べると、フェアスタートは回転体がある分、飽きが来ない印象です。最低の1000円スタートが担保される状態なので、長期稼働してもおかしくない。例えば9月のシルバーウィークや年末年始などの商戦期でも、しっかりスタートが回るのでお客様も安心して遊んでいただける機種だと思います」

2階フロアにはSAOの島への動線上にパネルを展示「フェアスタート」をアピールしている

キング観光サウザンド名古屋駅柳橋店(名古屋市)

名古屋駅から徒歩5分圏内にある『キング観光サウザンド名古屋駅柳橋店』は、総設置台数1515台を誇る市内屈指の大型店。同店は『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』を県内最大となる25台導入している。この台数を導入した背景には、これまでのパチンコ「SAO」シリーズの信頼があった。

「23年にスマパチで初めて登場した『スマートぱちんこ ソードアート・オンライン』を導入した当時、全国の平均稼働が落ちてきた時期でも自店では高稼働を維持していました。次に登場した『e ソードアート・オンライン 閃光の軌跡』も同様です。その経験もあり、『SAO』というコンテンツが自店に合っているという信頼がありました。特に自店は若年層が多く、アニメコンテンツの機種が選ばれやすい傾向にあるので、この台数でいこうという判断になりました」と話すのは、山口喜彦シニアマネージャー(SM)だ。

導入前にはメインの出入口付近にデモ機やパネルを展示。山口SMは「立ち止まって、人だかりができるほど、注目度の高さが伺えました」と振り返る。

導入から3週間が経過した時点で、同店は全国平均を超えるアウト数を記録。これほどの高稼働を維持している理由を山口SMはこう評価する。

「お客様の動きや若いスタッフの声を聞くと、やはり『フェアスタート』が非常に高く評価されています。ある程度の回転数が担保されているため、変動秒数と保留が貯まるテンポも良く、絶妙な打感でストレスなく打ち込める。さらにスペック、出玉感、演出の作り込みがパチンコファンと『SAO』ファンの心を掴んだと思います。お盆前に導入したことも、全国のユーザーの評価を得る良いタイミングでした」

取材日は平日のお昼過ぎだったが、すでに満台稼働。平日でも朝一からパチスロではなく、『e ソードアート・オンライン アリシゼーション 夜空』を目指してくる若年層ユーザーがまだまだ多いという。

平日の昼間にもかかわらず満台稼働。土日祝は終日稼働しているという

「『SAO』の若年層比率は6割以上です。駅前店で若年層が多いという特徴もありますが、これは他の多台数機種と比較しても非常に高い。駅前店であるがゆえに仕事の合間や待ち合わせまでの時間に立ち寄られるお客様も多く回転率が高いのですが、『SAO』の客滞率はダントツで高いです。『フェアスタート』を搭載しながらも、ライトミドル帯で出玉にも期待できるスペック、それでいてファンも納得の演出の作り込みという点がすべてマッチして、いまのお客様に刺さっている印象です。SNSでも話題になっているように店舗目線だと利益が取りにくい面もありますが、集客という面では、厳しいと言われているパチンコ市場でもトップクラス。そして長期稼働にも十分期待できる機種だと思います」

ⓒ2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project
ⓒKYORAKU


文=アミューズメントジャパン編集部


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