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2018年06月06日
No.10000657

マカオ大学・九州経済フォーラム・九州連携機構 共同開催
統合型リゾートの経営管理を学ぶ集中講座 開催
マカオ大学が7月に日本(佐世保)で初開催

統合型リゾートの経営管理を学ぶ集中講座 開催
マカオ大学は2014年にキャンパスを中国本土の広東省珠海市に移転(マカオの租借地)し敷地を拡大。名実ともにマカオを代表する大学

マカオ大学工商管理学院・アジア太平洋経済経営研究所は7月21日と22日、長崎県佐世保市で、統合型リゾートの開発・運営にかかわる専門的な人材を育成する集中講座を開講する。日本での実施は初めて。

マカオ大学、九州経済フォーラム、九州連携機構が共同開催する「グローバルリーダーシップ育成プログラム(GLP)」は、7月21日から長崎県佐世保市の長崎国際大学で開催される国際統合型リゾート経営管理学の集中講座。7月19日、20日に開催されるシンポジウム「九州経済フォーラム」に続いて行われる。
統合型リゾート産業に特化したエグゼクティブを養成するマカオ大学のカリキュラムのエッセンスを伝えるもので、工商管理学院長のジャッキー・ソウ教授のほか、グレン・マッカートニー教授、デスモンド・ラム教授ら専門家が来日。参加対象者は、統合型リゾート産業に関係するあらゆる職種の部課長から役員クラス、および行政の課長クラス以上、学術関係者、コンサルタントなどを想定している。

講座内容は、IRの基礎的構造と機構、管理監督者育成手法を体系的に学ぶ「IR管理学入門」、ゲーミングをめぐる各種の課題を公共政策・社会経済へのインパクトの観点から考察する「ゲーミング心理学・社会経済的インパクトと責任あるゲーミング政策」、産業の魅力分析および比較優位とポジションの定義を含む戦略マネジメントを学ぶ「リゾートとゲーミング産業戦略的管理学」など7つのセミナーと、グループ討議・発表で構成される。終了時にはマカオ大学認定の修了証書が発行される。23日午前中には、IR誘致候補地であるハウステンボスの視察のオプションもある。


マカオ特別行政区唯一の公立大学であるマカオ大学は、マカオのカジノライセンスの自由化が決まった直後の2003年にマカオ政府によって大学内に博彩研究所(カジノ研究所)が設立され、以降、アカデミックな立場からカジノ産業の調査研究を行うとともに、産業界に人材を輩出してきた。現在でもIR企業の中堅社員や幹部が、修士課程や博士課程で経営管理を学んでいる。

同学の工商管理学院(日本の大学の経営学部に相当)内に設置されているアジア太平洋経済経営研究所は2013年から、アジア太平洋地域の上級ビジネスエグゼクティブを対象として短期集中講座のGLPとして「国際統合型リゾート経営管理学」を開講している。これまでに、①マカオ・香港、②シンガポール、③韓国、④マカオ・広州・横琴で開催され、長崎が5回目となる。

アジア太平洋経済経営研究所所長で工商管理学院長のジャッキー・ソウ教授は、「マカオの奇跡の経済社会成長の秘密は、政府と大学、産業、市民の四位一体の公共政策にある。日本のIR関係者にそれを知ってもらい、未来のビジネスチャンスと課題への対応力を身に着けてもらいたい」と述べている。

[問合せ先]九州経済フォーラム事務局

キオスク
マカオでは政府社会工作局、政府博彩監察協調局、マカオ大学工商管理学院博彩研究所が協同しレスポンシブル・ギャンブリングの政策に取り組んでいる。その一環として顧客への情報提供、啓もうのための「キオクス端末」を開発。すべてのカジノホテルに設置されている
アジア


取材=田中 剛 (アミューズメントジャパン編集部)/text by Tsuyoshi Tanaka (editor)


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