2018年11月28日
No.10000921
No.10000921
ユニバーサルエンターテインメント/サミー
業界最大級のファンイベントに1万6千人超
『ユニバ―サルカーニバル×サミーフェスティバル2018』
ユニバーサルエンターテインメントとサミーは11月25日、東京ビッグサイト(江東区)で『ユニバ―サルカーニバル×サミーフェスティバル2018』を共同開催した。
この日一番乗りのファンは、午前4時に会場に到着。10時の開場前には数千人の行列ができ、合計で1万6千人超が来場した。
一般入場に先立ちプレス関係者に主催者側が挨拶。ユニバーサルエンターテインメントマーケティング部の長谷川崇彦部長は、「業界が厳しい状況なので、このイベントの存続に関する議論もあった。しかし、ユニバーサル、サミーの2社が引いてしまってはファンもパチンコ・パチスロに対する興味を失ってしまうので、(業界を盛り上げるためにも)開催することになった」と今回の開催趣旨を述べた。
サミーの星野歩代表取締役常務は、「良きライバルである朋友(ぽんよう)として一緒に業界を盛り上げていきたい。業界は終わっていないことを、プレスを通してファンに伝えてほしい」と意気込みを語った。
長谷川部長(左)は甲賀弦之介の、星野常務は霞拳志郎のコスプレで登場した
ⓒ山田風太郎・せがわまさき・講談社/GONZO ⓒUNIVERSAL ENTERTAINMENT
ⓒ原哲夫・武論尊/NSP 2001, 版権許諾証YRB-320 ⓒSammy
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ⓒ原哲夫・武論尊/NSP 2001, 版権許諾証YRB-320 ⓒSammy
東京ビッグサイトの西1・2ホール、合わせて1万7760㎡の広大な会場では、特設ステージや試打コーナー、アトラクション、物販、飲食などのコーナーが設けられた。
業界最大級のファンイベントにふさわしく、出演したライターやYouTuberも78人と最大級。ファン向け情報誌やWeb動画でおなじみの顔ぶれが、アトラクションのほか、ステージやWeb番組単位で設けられたブースでのトークなどに参加。ファンとの記念撮影にも気軽に応じた。各人のスケジュールが公式サイトで公開されたため、自分のお目当てのライターやYouTuberに確実に会えたというファンも多かった。
パチスロ試打コーナーでは新旧の名機を打ちたいというファンのために、2社で計200台以上を設置した。
ユニバーサルエンターテインメントは、『GOD』シリーズや『HANABIシリーズのコンセプト機を展示。近未来を感じさせる全面液晶筐体で発生するフリーズ演出の迫力に多くの来場者が息を呑んだ。サミーは『エウレカセブン』『ツインエンジェルLIVE』のコンテンツでメダルレスのコンセプト機を展示した。
機種名やキャラクターに因んだコラボメニューもこのイベントの名物の一つ。「神々の海鮮丼」「ガパオ~ンライス」など、工夫を凝らしたメニューを大勢の来場者が味わった。
サミーネットワークスの『ぱちガブッ!』ブースでは、マイスロの遊技データを元に「マーカー」を地図上に表示し、盛り上がっている地域を探すことができるサービス「カチナビ」のアプリをダウンロードすると、限定グッズがもらえるコーナーに多くの参加者が訪れていた。
物販や高額賞品が当たるクジ引きコーナーも盛況で、各ブースには長い行列ができた。まさに、「丸一日でも楽しめるファンイベント」として例年以上に長時間滞在したファンが多かったという。
新規則機の導入が進まない中、今後の業況を懸念する業界関係者も多い。しかし、この日来場したファンの多さや熱気を見れば、パチンコ・パチスロ市場がもつポテンシャルの高さを感じずにはいられない。このポテンシャルを業況回復にどう生かしていくかが業界の将来を左右する。「業況が悪い時こそファンの心をつかむプロモーションを」。実践していくのは簡単なことではないが、この考え方をいかに業界全体で共有していくかが、業況回復のために欠かせない課題のひとつではないだろうか。
ⓒUNIVERSAL ENTERTAINMENT ⓒSammy