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2019年12月20日
No.10001495

花の慶次シリーズ
漆黒好調!それでも蓮を買う理由
経過措置期間終了に向けた準備を

漆黒好調!それでも蓮を買う理由
蓮のRUSH中の「大戦MODE」

漆黒が好調な中、リリースされた蓮

11月、花の慶次シリーズの最新作『P花の慶次~蓮』がリリースされた。新規則機への早期切り替えが強く求められる中、2021年1月の旧規則機完全撤去後も長期稼働する主軸機として期待がかかる。

「自店では、漆黒がいまでもバリバリに稼働中。年末年始営業でも大いに活躍してくれると思います」。関東地区のあるホール店長A氏は、『CR真・花の慶次2〜漆黒の衝撃』の好調ぶりに頬をゆるめる。同機は12月第2週時点で、69週稼働貢献中で、慶次シリーズの初代『CR花の慶次‐雲のかなたに‐』の73週を凌ぐことが確実視されている。

こうした中、『P花の慶次~蓮』が先日リリースされた。この店長も「とりあえず、漆黒が21年1月まで使えるので、いま蓮を何台導入するか悩んでいる」と話す。また、同じ花慶シリーズの最新作を導入すると、「せっかく漆黒についている花慶ファンが分散してしまわないか」と心配する。


高稼働の旧規則機が21年1月で消える

しかし、都内にある業界特化型コンサル企業のB氏は、「長期的視点で機種構成を考えるべき」と説く。

「漆黒の12月現在の玉粗利は0.14円。他の長期稼働機種北斗無双、大海4、海沖縄4と同様に非常に低い数値で、薄利多売の典型です。粗利率が低いため稼働が良くなり、稼働が良くなったのでさらに粗利率が低くなるという好循環が、長期稼働を生み出しているのです。しかし、こうした稼働の良い人気機種を設置期限ぎりぎりまで使うと、多台数導入している店舗は、その代役を務める台がなければ、撤去後店舗全体の売り上げが一挙に低下してしまいます。ですから漆黒だけでなく、蓮も上手く稼働させて育成していくのがベストだと思います」

パチンコに限らず、パチスロも早めに新規則機に移行することが、旧規則機完全撤去後の経営を安定させると言われる。しかし、実際には日々の売上げ目標を達成するために稼働の良い旧規則機を手厚く運用し、新規則機は利益率を高めに運用せざるを得ないという事情もある。B氏は「それでも新規則機への移行は早めに手掛けないと自らの首を絞める結果を招きかねない」と警告する。

「旧規則機の完全撤去に向けて、新規則機の育成は急務。花慶シリーズならば、規則の変わり目に強いという過去の実績もあり、これから育成していく新規則機の島の中核を担っていけると思います」

初代から世界観を引き継いだ蓮の時短「一夢庵モード」


ファンが待ち望んだ2年ぶりの新作

ここであらためて、蓮の実力を見てみよう。まずはスペック面で、『CR真・花の慶次2〜漆黒の衝撃』と『P花の慶次~蓮』を比較する。RUSH突入率は漆黒が55%、蓮が50%とほぼ同等だが、RUSH継続率は漆黒の約65%に対して蓮は約82%と圧倒している。平均継続回数も蓮は約5.8回と漆黒をはるかに凌ぐ。

RUSH中のTYは漆黒の6172個に対し、蓮は5984個と遜色がない。最大出玉が約2400個ある漆黒に対し蓮は約1500個だが、高継続率の為、出玉のボリューム感や大当たりが継続する爽快感では勝るとも劣らない。

花慶ファンならば、あらためて説明することもないが、蓮は、初代の『CR花の慶次‐雲のかなたに‐』から続く世界観を継承している。真・花の慶次シリーズの漆黒の世界観が外伝的なものであるのに対し、蓮は王道を引き継いでいる。

「初代から打ち続けている」という花慶ファンも多い中、高継続率の慶次が復活することで、「慶次本来のゲーム性がまた楽しめる」と喜んでいるファンも多いはずだ。

おなじみ「百万石の酒」演出も搭載

存在感あふれる蓮の島(イメージ)

シリーズ初の専用枠「天槍〜TENSOU」を採用。筐体から大きくせり出した「極朱槍」、巨大な「極・花の慶次ロゴ」、「天運ボタン」がさらに進化した「天激ボタン」などが圧倒的な存在感を放つ。バイブの振動も業界最高峰。超美麗映像も進化して、3D演出も漆黒以上に楽しめる。

RUSH中、プレイヤーが自分の好みで選択できる3つのMODEも評価が高い。おなじみ城門突破タイプの「大戦MODE」、バトルタイプの「喧嘩MODE」、多彩なSPリーチが楽しめる「群雄MODE」など、歴代慶次ファンも納得のバリエーション豊かなRUSHは、稼働促進にも大いに貢献しそうだ。

角田信朗さんの「最期の一花」、大西洋平さんの「虎の咆哮」などファン待望の新搭載曲は5曲。また、前田慶次のCV藤沢としやさんが歌う「あっぱれ傾奇道」も「傾奇者恋歌」を彷彿させるアップテンポな曲調で、慶次の新たなスタンダードナンバーとして、多くのファンに親しまれていくに違いない。


次の時代に楽しさを伝えていけるパチンコ

都内のホール関係者C氏は、漆黒を外さずに蓮を多台数導入することに決めた。漆黒はあと1年ちょっとしか使えないが、蓮は最大6年。完全移行後も使える主軸機としていまから育成を始めるつもりだという。

「『新時代も傾き通す』が蓮のキャッチコピー。うちが多台数導入を決めたのはこの言葉のもつ力強さに共感したということもあります。新規則機完全移行後もファンの心をしっかりつかみ、出玉感や演出面での楽しさを次の時代に伝えていけるポテンシャルを秘めたパチンコだと思います」(C氏)

漆黒と蓮、どちらを重視するか。特に今の時期は悩みどころだ。しかし、最終的なゴールである21年2月以降を見据えた機種構成を考えていくならば、「蓮の導入と育成はいまを措いてない」と言えそうだ。

©隆慶一郎・原哲夫・麻生未央 / NSP 1990, 版権許諾証YOT-241



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