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2020年03月18日
No.10001611

特集:「遊タイム」でどんな機械!?(1)
ゲーム性の広がりでファン拡大を
遊技産業未来研究所 代表取締役 中野忠文さん

遊技産業未来研究所の中野代表

昨年12月、遊技機に関する技術上の規格解釈基準が改正され、パチンコでは時短機能が拡充された。この改正により「規定回数当たらなかった後」「特定の外れ図柄停止後」など、これまで大当たり後でしか発動できなかった時短が、様々なタイミングで発動できるようになった。新解釈基準によってどんなスペック、ゲーム性の遊技機が市場に投入されるのだろうか。専門家の意見を聞いた。


まず、解釈基準緩和のなかでも注目したいのが、時短機能に関する以下の3つの項目だ。「遊タイム」「突然時短機能」「時短回数緩和」。

一つひとつ見ていきたい。まずは、遊タイムだ。「遊タイム」は日工組が採用した名称で、大当たり間で一定の回数を回すことで時短が発動できる機能。発動条件は、大当たり確率(TS) の2.5倍から3倍の回転数となっているので、200分の1であれば500回転から600回転、319タイプであれば約800回転~950回転の間で発動させることができる。


パチスロのような「天井恩恵」の期待も
パチスロの天井機能に近いが、パチスロと違うのは、遊タイムは必ず大当たりとなるわけではない点だ。ただし、規定では時短回数は最大でTSの3.8倍まで回すことができるので、200分の1ならば760回転、319タイプなら最大1200回以上の時短を付けられる。最大時短回数までに大当たりする確率はスペックによって異なるものの、どのタイプであっても「遊タイム」に突入すれば、かなり高い確率で大当たりが期待できるようになる。 

天井での「恩恵」を設けることも考えられる。例えば、ラッシュへの突入率を特図1で50%、特図2で100%など、今あるスタンダードな機種で遊タイムを付ければ、通常中よりも時短で当たった方がお得という期待感を持たせることができるというわけだ。 

パチスロで天井恩恵が大きい機種などでは、ある程度の回数ハマると「どうせなら天井にいってほしい」と思うプレイヤーの心理が、パチンコでも生まれる可能性がある。

出玉設計を工夫する必要はあるが、遊タイムの機能にはポジティブな面が多い。普段なら放置されている回転数の台であっても、「遊タイムまで回す」というモチベーションが生まれる。その結果、稼働アップにもつながるのではないだろうか。特に勝ち率重視、あるいは滞在時間(長く遊びたい)重視のファンには支持されるはずだ。


開発は手探りの状況市場投入後、さらなる進化
時短図柄が揃うことで時短が発動する突然時短機能も様々なメリットが考えられる。どこからでも期待ができるという点で、打ち手の期待感が生まれる機能と言っていいだろう。

遊タイムにはない条件として、電サポの回数の振り分けができる点も面白い。特図1と特図2で当選確率を変えられることも、開発の自由度が高まる点だろう。

今後、各メーカーから「遊タイム」搭載機がリリースされてくるだろう。とはいえメーカーもまだ手探りの状態で開発を進めているはずだ。どんなスペックバランスがいいのか、どんなプレイヤーに支持されるのか。つまり、今年の春に出てくる機種が「完成形」ではない。様々なチャレンジをして、徐々に完成度が高まり、パチンコファンに受け入れられていくことを期待したい。


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