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2021年03月17日
No.10002201

2月末時点の設置台数割合
旧規則機残158万台か
パチンコ38% パチスロ50%

旧規則機残158万台か

P―WORLDに登録されている7998店舗の遊技機設置台数(2月末時点)から、ピーワールド・インサイトが新旧規則機の割合を算出したところ、旧規則機の設置割合はパチンコが38.3%でパチスロが50.2%だった。11月末までに撤去しなければならない旧規則遊技機は本紙の推計で158万台にのぼるとみられる。 


P―WORLDの加盟店舗数は2月末現在で7998店舗。全日遊連が毎月発表している営業店舗数は直近の1月末で8231店舗なので、設置台数割合はおおむね現状を表していると考えられる。

全日遊連発表による全国の遊技機設置台数は1月末の時点でパチンコが約223万台、パチスロが約145万台。今回割り出した2月末時点の設置割合を掛けると、パチンコが約85万台、パチスロが約73万台となり、合計約158万台の旧規則遊技機が市場に残っていると推計される。

ピーワールド・インサイトが今回と同じ形で割り出した2019年12月末時点での新規則機の割合はパチンコが33.3%でパチスロが26.7%。それから1年後の20年12月末時点ではパチンコが56.9%で23.6ポイント増、パチスロが41.7%で15ポイント増だった。

20年5月までは、旧規則機における認定、検定の有効期限が最長で21年1月末までという前提でホールは入替えスケジュールを組んでいたため、19年末から20年4月までにある程度の新規則機への入替えが進んでいた。だが、コロナ禍の深刻化に伴う経過措置期間の延長によって、入替えペースは鈍化した。

新規則機の割合は今年1月、パチスロの『沖ドキ!』が撤去されたため、20年12月末からの1カ月間で約7ポイント増加した。しかし2月末までの1カ月間では、わずか1.3ポイントの増加にとどまった。

パチンコは1月末で59.0%、2月末で61.2%と、こちらも進んでいない。

特に、約5割しか導入が進んでいないパチスロは、ホールにとって頭の痛い問題だ。ホールの稼働・収益は5号機に依存するところが大きく、せっかく6号機を導入しても入れ替え対象機種が6号機になってしまい、シェアが高まらない。つまり、収益性が高い5号機をギリギリまで設置したいというのがホールの本音だ。

新規則機の供給が間に合うのか、という問題が指摘されているが、「購入した、あるいは一度設置して撤去した6号機を倉庫などに保存しているので、そこはなんとか大丈夫ではないか」というホールも少なくない。ただし、遊技機だけでなく段階的に「新規則機ファン」の比率も増やしていきたいところだ。

市場に残っている旧規則機が合計で158万台とすれば、撤去期限である今年11月末までに撤去を終えるには業界全体で月平均18万台を撤去しなければならない計算になる。撤去期限までにすべての旧規則機の入替を終えられるかどうかは極めて不透明な状況だと言えそうだ。


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