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2022年01月25日
No.10002636

規則改正から4年、経過措置期間終了へ
求められる旧規則機の適正処理

2018年2月1日の改正遊技機規則施行日から4年となる1月31日に、改正規則の経過措置期間が終了しパチンコ・パチスロは新規則機だけの時代に突入する。その前に取り組まなければならないのが大量に排出される旧規則機の適正処理だ。

全商協と回胴遊商が1月7日、「今月の遊技機入替に向けたお願いについて」とした文書を全日遊連に発出した。文書では、「遊技機取扱販社は今月末に迫った旧規則機の撤去期限に伴い通常の取扱量を大幅に超えている状況が続いており、販社とホール営業者で決めた日程・時間内での入替作業ができない事態が散見されている」と現状を伝え、ホールに対して入替作業の前倒しや日中の入替への変更などを要望した。

とくに撤去台数が多いパチスロで年末年始から撤去に向けた動きが活発になっている。回胴遊商では本紙が確認した1月18日の段階で「ピークは過ぎたと思われる」とのことだが、12月中旬から関東・甲信越地区の書類発給分だけで通常時の5~6倍の中古移動の書類が届いていたという。

東遊商では1月に入って中古書類の件数が通常時の倍になっていて、1月17日に発給された件数は通常時の3倍以上だった。新規則機の認定、チェーン店移動、倉庫に保管してある中古機の再設置などが多くを占めているとみられる。撤去期限間際になってホールの現場で旧規則機の撤去が急速に進んでいる状況がうかがえる。

そもそも、当初の規則では昨年(2021年)の1月末日までに旧規則機を撤去しなければならなかった。その期日を見込んで日工組や各遊技機メーカー、処理会社などは、2019年当初から買取回収などの施策を実施して倉庫に保管している不要台の早期排出をホールに要請してきた。1990年代から2000年代初めにかけて大量の廃棄台が野積みされ、業界が社会から批判を浴びた苦い経験があったからだ。それでも2021年12月末の時点で旧規則機は68・3万台(パチンコ28・2万台、パチスロ40・1万台)が市場に残っているという状況だ。

現在はホールが旧規則機の撤去を進めている段階だが、その先にあるのがこれら使用済み遊技機の運搬及び適正処理だ。

遊技機リサイクル大手のユーコーリプロでは、「今月に入って使用済み旧規則機の受け入れ数は増えているが、遊技機が大量に排出されるのは撤去期限を過ぎた2月に入ってからではないか」とみている。その際、運送会社や処理会社が大量の使用済み遊技機を受け入れられない場合には「可能なホール様は一時的に保管をしていただきき、ピークをずらすといった柔軟な対応をお願いできればありがたいです」と話す。

使用済み遊技機の野積みといった問題を再び起こさないためには、遊技機リサイクル推進委員会(全日遊連、日遊協、日工組、日電協、全商協、回胴遊商6団体共管)が制定した「使用済み遊技機の管理及び解体処理に関するガイドライン」に則って処理をしている日工組回収システムまたは遊技機リサイクル協会に加盟している処理会社、そして遊技機リサイクル推進委員会がガイドラインに則って処理をしていると認めた選定会社に撤去台を排出する必要がある。

不要台を安易に一般の廃棄物処理業者に渡すことは遊技機の野積みに至る原因になりかねない。さらに、有価物としてゲームセンターや個人用として売買することは闇スロなどの温床になる一因になる。こうした事態を招いて業界バッシングを起こさせないためにも、業界を挙げて使用済み遊技機を適正に処理することが求められている。



※この記事は『週刊アミューズメントジャパン』(2022年1月24日号)に掲載したものを転載したものです。


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