2024年04月10日
No.10004278
No.10004278
新1万円札を旧1万円札に交換 ~ローコストで改刷対応し来店客の離反を防ぐ
[新製品レポート]高額紙幣交換機
20年ぶりの改刷で新紙幣の流通が目前に迫っている。周知のとおりホールにとっては死活問題の大規模な設備投資を迫られる。特に厳しい状況にあるのが10年前以上のユニットを使っている小型~中型ホールだが、この「新旧札の交換機」が苦境を乗り切る救世主となるはずだ。 文=アミューズメントジャパン編集部
日本全国に紙幣投入口は約760万あるといわれる。これは自販機と自動サービス機の合計値で、この半数近くを「玉・メダル貸機」が占めている。1店舗当たりでパチンコホールほど多数の改刷対応を迫られる業種はほかにない。
しかも、周知の通り、約10年前以前の製品や一部メーカーのものは、ビルバリ交換では対応できずユニットそのものを買い替えなければならない。この設備投資と今後の業績を天秤にかけ、閉店を選択するホールが少なくないはずだ。
冗談めかして、「カウンターで新札を旧札に交換する」という業界人もいるが、当然ながら防犯上これは大きな危険性があり、非現実な対応策だ。だが、新札を旧札に交換する機械があれば問題は解決する。それを開発したのが東海遊技機販売(愛知県)だ。
東海遊技機販売の小笠原高志課長は、「ローコストで改刷対応したいというホール様の要望を実現するために、メーカーと交渉し製品化にこぎつけました。事業撤退を選択する前に導入をぜひご検討いただきたい」と言う。
「もしもお客様のお財布に新1万円札しかなかったとします。来店し、いざ遊技しようとしたときに新1万円札が使えなかったら、どれだけ残念な気持ちになるでしょう。お店にとっては機会損失になります。それにとどまらず、『この店は新1万円札が使えない店』と認識されれば、ブランドイメージを棄損し店舗離反の原因になりかねません」
20年前の改刷では新札の流通量が50%に達するまでおよそ7カ月だったといわれるが、キャッシュレス化が進み紙幣の流通量じたいが減っている現在は、もっと早い期間で新札に置き換わる。つまり、改刷対応は急がなければならない。
有力チェーンですら、総台数が数百台規模の店舗には、ユニット交換でしか改刷対応できないユニットが多数あり、それをすぐには交換しないだろう。だが、「店舗単位で考えると、数千万円をかけて小型店のユニットを交換することは現実的ではない」と、当面は改刷対応を様子見するつもりだった某チェーンは、東海遊技機販売からこの高額紙幣交換機を提案されると、すぐに系列の小型店に導入を決めたという。
新1万円札を旧1000円札に両替する両替機を設置しようと考えているホールもあるかもしれないが、プレイヤー心理として、1万円札を投入するのと、1000円札を都度投入するのは異なる。
しかも現在、両替機はほとんど市場に流通しておらず、これを調達することが非常に困難だ。仮に両替機を調達できたとしても、メーカーによっては両替機のビルバリ交換をおこなわない。
この新旧1万円札の交換機は両替機を改造した製品のため、店内にスマート遊技機が増え、新1万円札を旧1万円札に交換する必要がなくなったときには、通常の紙幣両替機として利用し続けることもできる。
「ユニット交換のような大型の設備投資が不要ですので、この製品の導入をぜひご検討ください」(小笠原課長)
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総代理店 有限会社 東海遊技機販売
関西地区総代理店 ナインアンドピクチャーズホールディングス株式会社