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2026年01月23日
No.10005118

インバウンド需要に応えた「エヴァはじまりの記憶」
英語版CMや専用サイトも製作

インバウンド需要に応えた「エヴァはじまりの記憶」

2012年から訪日外客数が急激に増え、コロナ禍で一度は減少したものの25年には過去最高を記録。都心のホールを覗いてみると、興味本位からパチンコホールに足を運ぶ外国人もよく見かける。フィールズはパチンコを知らない外国人のため、『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』を通じてパチンコの魅力を発信しようとしている。






日本政府観光局が発表した訪日外客数(2025年11月推計値)によると、25年1月から11月までの訪日外客数は3906万5600人。年間で過去最高を記録した前年の3687万148人を11カ月で更新する結果となった。

多くの観光客が集まるエリアのホールでは、外国人向けのパチンコガイドブックの作成やQRコードを読み込むことでパチンコの遊び方がわかる動画の製作、多言語に対応した販促物を用意するなど、業界内でもインバウンド需要を取り込む動きはみられている。

そして日本の文化として世界からも認められているアニメは、外国人とパチンコをつなぐ架け橋になる存在。パチンコは人気コンテンツとのタイアップ機が多く、アニメ好きの外国人も興味を示すはずだ。

ただ遊技の複雑さや言語の壁というハードルの高さが、いまだインバウンド需要を取り込めていない理由の一つだろう。そんな中フィールズでは、「エヴァンゲリオン」をフックに訪日観光客に向けてパチンコに興味を持ってもらおうと、さまざまな施策を打ち出した。

英語字幕機能が標準搭載
機能の理解と準備を


昨年12月に全国導入された『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』は業界初となる英語字幕機能「ENGLISH SUBTITLE(英語字幕)」を標準搭載。これは打ちだし前のカスタムやオートボタンなどを設定する画面から簡単に選択できる。

英語字幕を標準搭載した

本機能では、キャラクターが話す演出のセリフを英語字幕で表示。リーチ演出以外の細かい演出にも字幕が流れるため、日本人の一般ユーザーからするとなんてことない演出であっても、その一つひとつが「エヴァ」好きの外国人には刺さるだろう。大当たり後には右打ちを指示する字幕と動画が再生されるため、困惑することも少ないはずだ。

何気ない演出にも字幕が

もちろんLT中も字幕で楽しめる

さらに遊技方法を解説する「How to Play Smart Pachinko」も搭載。サンドへの入金方法から玉貸しボタンの位置、ハンドルの持ち方など、未経験者に分かりやすい内容の動画を英語で解説する。

未経験の外国人も遊技方法を学べる

ホールには英語版の台間POPやポスターなどの素材を提供。本機に限定されるものの、まだインバウンドに対応していないホールでも外国人が来店した際に対応可能な環境を整えることができた。

ただし、これらを活用するかはホール次第。まずはどのような機能なのかを理解し、一般社員からアルバイトスタッフまでに落とし込むことが必要だ。その中で外国人の来店に備えたオペレーションを組むことにより、遊技を体験してもらう機会につながる可能性は高まるだろう。

プロモや英語サイトも用意
存在のアピールが第一歩


『e 新世紀エヴァンゲリオン 〜はじまりの記憶〜』全国導入の一週間前となる12月15日、フィールズ公式Xはある内容をポストした。すべて英文で書かれたその内容は、パチンコは日本の文化であること、そして人気シリーズである「エヴァンゲリオン」最新機種には英語による説明と字幕を搭載しているというもの。英語で構成されたオリジナル動画「Japanese Pachinko」とともにポストした。このポストはスマホの言語設定を英語に設定しているユーザーに向けたX広告として配信された。



さらに導入日となる22日からは、全国19カ所の野外ビジョンでPR映像を放映。訪日観光客が多く集まるエリアでは、インバウンド向けに製作された英語版の映像も放映した。

英語版のPVも製作

これらに興味を示した外国人にもわかりやすいよう、本機の特設ページは英語訳も用意。ゲームフローから演出、スペックに至るまで、すべて英文でも伝わりやすいように訳したほか、英語のページにのみ実機にも搭載されている「How to Play Smart Pachinko」の動画もリンクさせている。また英語版サイトでは、本機だけの設置店舗を検索することもできる。

サイトは英語訳も用意

「エヴァ17」設置店舗を検索できる

インバウンド需要を取り込むため、遊技機でこれほどまでの施策を打ち出したのは初めてだろう。「エヴァンゲリオン」シリーズという世界でも長年愛され続けているコンテンツだからこそ、その役割は大きかったのかもしれない。

そして、こうした取り組みを単発で終わらせないように、業界全体で今まで以上に推進していくことが非常に重要になってくる。今後も業界内のインバウンドへの取り組みに期待したい。

文=アミューズメントジャパン編集部


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