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2018年10月25日
No.10000869

ホールでできるインフルエンザ対策
「お客様をウイルスから守る」も店舗強化のキーワード

【参考文献】厚生労働省HP「平成29年度インフルエンザQ&A」/厚生労働省資料 「新型インフルエンザ発生時の社会経済状況の想定」/国立感染研究所HP/厚生労働省新型インフルエンザ専門家会議資料 「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方」/ろっこう医療生活協同組合HP

大勢の人が集まる場所は、インフルエンザなどのウイルスに感染する確率が高くなると言われる。ホールの店舗もそうした場所の一つで、これからの寒い季節にはマスクをして遊技する人たちの姿も目立つようになる。パチンコやパチスロを安心して楽しんでもらうために、店側ができる対策は何か、さまざまな角度から考えてみた。



世界中を巻き込む
インフルエンザの脅威

風邪をひくと、発熱やノドの痛み、鼻水、くしゃみやセキといった症状が起きる。一方、インフルエンザは、こうした症状に加え、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などが急速に現れ、38℃以上の高熱が出る場合も多い。風邪も主にさまざまなウイルスが原因だが、インフルエンザの方が、より深刻な病状を引き起こす。乳幼児が急性脳症を発症したり、高齢者や免疫力の低下している患者が肺炎を併発して死亡してしまうこともある。

インフルエンザの世界的大流行をパンデミックと呼ぶ。1918年から流行したスペインインフルエンザは、感染者が約5億人、実に当時の世界の総人口の3分の1から4分の1の人々が罹患したという。推計死者数は、さまざまな統計があるが、少なくとも2000万人、多いものでは1億人と言われ、日本でも約40万人の犠牲者が出たと考えられている。

スペインインフルエンザのような新型インフルエンザは、一般的な季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なる。多くの人が免疫を獲得していないことから、急速にまん延する。新型インフルエンザが及ぼす社会的影響は、交通機関が発達した現代ではより深刻だ。観光産業や航空・鉄道などの旅客産業、物流などに多大な影響を及ぼし、それに伴った株価の下落、物価上昇などの経済的混乱を呼び起こす。

毎年7月頃、次シーズンのインフルエンザワクチンの製造株が発表され、製薬会社は必要数を確保するために増産体制に入る。「2018‐2019インフルエンザワクチン製造株」は、「A型:2株・B型:2株で構成された4価のインフルエンザHAワクチン」だ。A型株のH1N1とB型株の山形系統が昨年度と同種で、他の株は新しい型だ。したがって、昨年接種を受けた人でも、今年も受けておいた方が安心だ。ちなみにインフルエンザ発病防止に対するワクチン有効率は、60%と言われている。


主な感染ルートは飛沫感染と接触感染
インフルエンザに感染し発病すると、3~7日間は鼻やノドからウイルスを排出する。したがってこの期間は外出を控え、他人にうつさないように留意する必要がある。インフルエンザは、主に咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)を鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染する。飛沫が届く範囲は2mで、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少する。

飛沫感染に次いで多いのが接触感染。感染した人がくしゃみや咳を手でおさえたり、鼻水を手でぬぐった後に、机やドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスが付着する。付着したウイルスに健康な人が手で触れ、その手で目や鼻、口に再び触れると粘膜・結膜などを通じてウイルスに感染することがある。

もうひとつの感染ルートは、空気中のインフルエンザウイルスを吸い込んで感染する「空気感染」だ。タクシーや部屋などの狭い空間では空気感染しやすいという説もあり、万全を期すならば、対策を講じた方がいいだろう。


感染した人はマスクで飛沫感染防止がマナー
対策としては、まず不織布製マスク(熱を加えたり化学的に接着させて布にしたもの。薬局で販売している一般的なマスク)の着用だ。ウイルスを含んだ飛沫がマスクのフィルターにある程度は捕捉されるが、非感染者が、不織布製マスクを着用することで飛沫を完全に吸い込まないようにすることはできない。したがって、インフルエンザに感染、発病した人が飛沫を飛び散らさないようにマスクを着用するのは、最低限のマナーであり義務と言って良い。

最近は、景品としてマスクを置くホールも増えた。そのニーズの多さを実感しているホール関係者も多いだろう。多少価格が高くてもよりウイルスのブロック効果が高い物、安価で気軽に取り替えられる物、さまざまな製品が売られている。webで人気ランキングを調べてから景品として取り揃えて、集客アイテムの一つとして活用するのもいいだろう。


ホールで取り組みたいインフルエンザ対策
インフルエンザが冬に流行するのは、インフルエンザウイルスが乾燥した空気を好むためだ。湿気には弱く、加湿器を設置して乾燥を予防することが効果的なインフルエンザ対策となる。ただし、通常の加湿器は、タンク内の水にウイルスが混ざってしまうと、逆に感染源を空気中にまき散らすことにもなりかねない。最近は、除菌・消臭効果が高い専用液を使う大型加湿器も登場している。ホールでも店内の広範囲で除湿・除菌・消臭を一挙に行うことができ、来店者の健康を守るために非常に効果的な製品だ。

流水・石鹸による手洗いは、インフルエンザウイルス除去に有効な方法。除菌剤による手指衛生も効果的だ。ホールでも入り口付近やトイレなどにスプレーやポンプタイプの物が置かれているのをよく見かける。また、パチンコのハンドルやパチスロのボタン、トイレのドアノブなどをこまめにアルコール製剤や除菌剤などで拭くこともウイルス対策として効果的だ。

業務用の除菌・消臭剤には、抗菌作用を付加したものがある。一度使えば効果が長持ちすることはもちろん、ウイルスを最初から寄せ付けにくくするために、ホールスタッフの作業軽減にも繋がると需要が伸びている。

除菌剤をホールの備品としてだけでなく景品として置き、家庭でもインフルエンザ対策をしてもらうことも、「清潔なホール」のアピールに繋がる。二酸化塩素分子の働きで効果を高めた製品もあり、据え置き型、携帯型などタイプもさまざま。他店との差別化のためにもぜひ用意したい製品だ。




日本でインフルエンザは、12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬にピークを迎える。大切なお客様に安心してパチンコ・パチスロを楽しんでもらうために、早めにインフルエンザ対策をしておきたい。



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