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『LT3.0プラス』LT経験者ほど高期待!パチスロファンも「CZ」に注目
いよいよ7月7日から、「LT3.0プラス」対応機が稼働を始める。KIBUN PACHI-PACHI委員会はこの上なく縁起が良い日のデビューを盛り上げようと、各種プロモーションを仕掛けている。では、ファンはどのような心境なのか。DMMぱちタウンと共同でアンケートを実施した。
DMMぱちタウンのスマホアプリ利用者を対象に行った当アンケートでは、全22問の質問を提示した。実施期間は6月上旬。約2900の回答が集まった。分析ではこの回答の中から、直近1年以内にホールで遊技したことがある現役ファンを抽出した。
どのような属性のファンが、「LT3.0プラス」に関心・意欲を寄せているか。それを探る前に、回答者のイメージ像を紐解いていく。
まずは普段よく打つ遊技機の種別。パチンコだけを打つ人と、主にパチンコを打つ人を合わせた「パチンコ派」は28.5%だった。パチンコとパチスロを同等に打つ「PS半々派」は20.7%。パチスロだけを打つ人と主にパチスロを打つ人を合わせた「パチスロ派」は50.8%だった。
LT機の遊技経験があるファンは、全回答者の69.2%に上る。パチンコ派では86.5%、PS半々派では90.1%、主にパチスロを打つ人では68.1%。これらパチンコを打つファンにパチンコ機の好みを尋ねたところ、LT機は4番目に人気が高かった(19.5%)。好みの上位は、打ち慣れている機種(72.0%)、版権が好みの機種(31.4%)、新台(22.0%)の順。
LT機は現在までに、ホール導入が102機種を数えるまで浸透した。そうした中で25年4月に発表された「LT3・0プラス」。その認知度は、回答者全体の39.7%に留まった。知っている人の割合は、意外にもPS半々派(50.9%)がトップ。パチンコ派では47.2%、パチスロ派では31.0%だった。
では遊技意向はどうか。この設問に至る過程では、従来のLT機に対する印象や感想を尋ねたり、LT3.0プラスの特徴を提示したりしている。
「積極的にプレイしたい」「どちらかと言えばプレイしたい」と答えた肯定派は、回答者全体の42・8%に上り、否定派の20.2%を大きく上回った。「分からない」は37.0%。情報不足のために判断がつかない人が多かった。
では遊技意欲を左右するのは、どのような属性か。分析すると、従来LT機の遊技経験が影響していた。例えばグラフ1。従来のLT機では、突入しにくさやチャージ当たりが不満の温床となっていた。しかしLT3.0プラスではそれらが改善される。これを伝えたことが一因なのか、LT機経験者では遊技肯定派が54.1%に達した。
「LT3.0プラス」に対して好意的に思うことは、グラフ2のとおり。前述したマイナス要素を払拭できる点が評価された。新たにもたらされるチャンスゾーン(CZ)の概念は、3番目に高かった。
このCZは、特にパチスロ遊技者から注目されているようだ。PS半々派およびパチスロ派のうち、CZを好意的に捉えるファンは67.2%。流出が続いたパチンコへのファン回帰に期待がかかる。
一方CZ機では、情報強者による”ハイエナ行為“やデータランプの誤表示が懸念される。ファン層拡大の一翼を担う「LT3.0プラス」が、既存ファンの離脱につながっては元も子もない。導入期に向けて加速するPR合戦では、伝えるべき情報を今一度整理したい。
文=アミューズメントジャパン編集部