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新規ファン獲得に「東リベ」が期待できるこれだけの理由
令和7年7月7日という7揃いの縁起の良い日に、スマパチで注目の「LT3.0プラス」対応機がいよいよ市場に導入される。ラッキートリガーの進化をはじめ、多彩なゲーム性を搭載した遊技機が登場する中、飛び抜けたコンテンツ力を示すのがサミーの『e東京リベンジャーズ』だ。パチンコ・パチスロ未経験者層を取り込む可能性も大いに期待できそうだ。
「東京リベンジャーズ」は、週刊少年マガジンに2017年~2022年まで連載された和久井健による漫画作品。26歳でフリーターの主人公・花垣武道は、ある日ニュースで中学時代の元恋人・橘日向が暴走族「東京卍會」の抗争に巻き込まれて死亡したことを知る。その直後、主人公は駅のホームで誰かに突き落とされるが、目を覚ますと12年前の中学生時代にタイムリープしていた。本作は過去に戻り運命を変えようとする主人公の成長を描く物語。タイムリープとヤンキー、青春をテーマに、リアルな暴走族描写や感情移入しやすい主人公像、アニメ・実写化などが話題となり人気を博している。
PSタイアップ作品の中で
過去最高級のコンテンツパワー
SNS展開と女性人気が爆発的ヒットの大きな原動力となった作品で、TikTokで「東リベ音源」や「変身動画」が流行し中高生・大学生層を中心に急拡散したほか、魅力的なキャラが多く「ギャップ萌え」や「不良×繊細な感情」の描写が女性ファンの心を掴んだ。制服風の「東卍特攻服」は、女性向けブランドとのコラボなどで話題に。少年誌での連載にもかかわらず、読者の約4割以上が女性でアニメ化以降さらに拡充しているのも特筆すべき点だ。
「東京リベンジャーズ」の累計発行部数は2024年6月に8000万部を突破し、実写映画の興行収入は第1作が日本国内で43.8億円を記録。特に2021年、2022年は漫画作品において、国内トップ3に入る年間売上を記録した。アニメ産業は成長が著しく、日本動画協会アニメ産業レポート2024によると、市場規模は2013年の1兆3143億円から2023年は3兆3465億円に拡大している。
近年のパチンコ・パチスロのヒット機種に目を向けると、『からくりサーカス』『甲鉄城のカバネリ』『炎炎ノ消防隊』『ToLOVEる』『ソードアート・オンライン』『とある魔術の禁書目録』『東京喰種』などアニメとのタイアップ機種がほとんどだ。その中でも少年誌連載漫画起点のタイトルは、抱えるファン層のすそ野が広く、ホール導入後も高稼働を記録する傾向にある。
これらの遊技機化された人気コンテンツと比較しても「東京リベンジャーズ」は、コミックの発行部数や映画興行収入の面でパチンコ・パチスロ化されたコンテンツとしては過去に例を見ないメジャーコンテンツと言える。加えて同アニメのテーマ曲であるOfficial髭男dismの「Cry Baby」など、ヒット曲も収録されている。
サミー創設50周年
新規ユーザー獲得への本気度
サミーは今年11月1日に創立50周年を迎える。「挑戦から、冒険へ。」を新たなスローガンに掲げ、次のステージへ進む決意を表明した。『e東京リベンジャーズ』は「Sammy 50th SPECIAL PROJECT」と銘打ったサミーの本気度が伺える機種。強力なコンテンツパワーから、若年層や女性客の来店動機の創出など、新規客獲得のための一助としてさまざまな施策を行っている。
その一つが、6月22日に都内のKanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)で開催された新台発表ファンイベント「リベパチ宣伝隊長襲名式」だ。会場を埋めた来場者のほとんどが女性客で、イベント終了後の実機試打コーナーにも長い列ができていた。
イベントのゲストには、「東京リベンジャーズ」の人気キャラクター、佐野万次郎役を務める声優の林勇さん。サミーの星野歩代表取締役社長執行役員COOも来場して、林勇さんを「リベパチ宣伝隊長」に任命した。これまでもアニメタイアップ機種のイベントにCVを担当する声優がゲスト出演するケースはあったが、稼働支援の宣伝隊長をすることは異例のこと。今後も導入直前のファンイベントに参加して、リベパチ宣伝隊長として原作ファンを中心に『e東京リベンジャーズ』の魅力を発信する。
既存客からの期待度もNo.1
新たな時代を牽引するコンテンツに
『e東京リベンジャーズ』が持つコンテンツ力は、既存ユーザーからも高い期待を受けている。
アミューズメントジャパンは6月上旬、DMMぱちタウンと共同でDMMぱちタウンスマホアプリ利用者を対象に「LT3.0プラス」に関するアンケート調査を実施した(回答者数約2900人)。そのなかで「あなたが打ちたい『LT3.0プラス対応機』」を聞いたところ、『e東京リベンジャーズ』が発売予定の「LT3.0プラス」14機種の中で1位の評価を得た。好きなメーカーという質問においてもサミーは、パチンコ部門で2位、パチスロ1位という高い支持を得ている。
『e東京リベンジャーズ』のスペックは、大当たり確率約1/319のLT直撃タイプ。LTであるRUSHへの突入率は、時短引き戻し込みで約61%。RUSH中は144回のロングSTで、継続率は約77%。出玉割合は50%が1500個、残りの50%は3000個以上の出玉性能を搭載している。大当たり確率も1/350以下ではなく1/320以下に止めるなど、出玉性能だけでなく遊びやすさにもこだわった。今回のアンケートでも「LT3.0プラスの好きなところ」という質問では、「従来のLT搭載機よりも、突入率を高められる」が30.4%で1位だったことから、ユーザーが求めるスペックになっている。
スマパチの普及拡大のために高稼働が至上命題の「LT3.0プラス」対応機。加えて新規ファンの獲得が至上命題のパチンコ市場において、「東京リベンジャーズ」がゲームチェンジャーになる可能性は十分に考えられる。導入ホールにはコンテンツファンが楽しめる運用をぜひとも期待したい。
文=アミューズメントジャパン編集部