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2018年12月27日
No.10000968

『アーク 中野富士見町店』
163台の小規模店が7千万円で居抜き開店
制服もなくしコストを徹底削減してファンに還元

163台の小規模店が7千万円で居抜き開店
ファザードは、前店舗の意匠をそのまま使い店名ロゴだけを変更した

12月13日、設置台数163台の駅前型小規模店『アーク』が東京・杉並区にグランドオープンした。旧店舗『富士見会館』からの居抜きリニューアル。「イニシャルコストを徹底的に抑え、快適遊技空間づくりとファンへの還元をめざしました」とオーナーの斉藤好一さんは話す。 

新規開店にかかった費用約7000万円のうち、工事費、設備・部備品購入費は約2000万円。内装やトイレ、景品カウンターは大きく変えず、クリーニングやクロスの貼り替えで済ませた。パチスロ島は一度倒して新たに設置したが、パチンコ島は補給も含め前店のものだ。

開店2日目も大勢のファンが並んだ


快適遊技空間づくりのために、パチンコ・パチスロ合わせて32台を減台。その分、台間をパチスロは21㎝、パチンコは平均16㎝広げた。空調関係は、床置き式の大型サーキュレーターを2台、島上タイプの小型機を8台設置。15万円程度で収めた。

自販機の上にも小型サーキュレーターを置いた

「うちにはスタッフの制服がありません。全国でもかなり珍しいのではないでしょうか」。スタッフには、1万円を支給し好きな服を自分で買ってきてもらった。求人広告を3誌に各7万円で掲載、合計21万円。時給を早番1350円、遅番1550円にしたところ15人が応募、9人を採用した。新規開店の新聞折込広告が30万円だった。

残りは機械代金だ。パチンコは4円貸しが49台、1.12円貸しが62台。パチスロは20円貸しが52台という構成。20円貸しパチスロのうち、15台は新台で購入した『マイジャグラーⅣ』。パチンコも含め、主軸機以外は前店舗から引き継いだ機種を相当数残している。

マイジャグラーⅣの島。通常営業になってからもしっかり設定を入れている

「年間入替回転率を0.5にして、2年間で全台入れ替える予定です。中古が基本で1台当たりの購入平均費用は20万円程度です」

斉藤さんは、『イレブン大師店』など、小規模店を繁盛店にするコンサルタントとしても知られている。ジャグラーを中心とした独自の設定運用が高く評価され、斉藤さんが運営するブログ「スロキチ.com」は、閲覧数が1日2000を超える。

中野駅や高円寺駅が2㎞圏内で、競合店がある繁華街も近いが、「営業方針が違うので、商圏とかライバル店は意識していません」と斉藤さんは自信を覗かせた。



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