No.10001049
大阪市 2019年度予算
大阪・夢洲IR 立地推進予算を拡充
土地造成・基盤整備事業費用を初計上
大阪市は2月14日、2019年度当初予算案を発表した。2025年の大阪万博開催前の統合型リゾート(IR)の開業を目指しており、万博会場でありIR建設予定地である人工島・夢洲(ゆめしま)の土地造成・基盤整備事業費用として初めて57億7300万円を計上した。市は昨年12月に夢洲の土地造成・基盤整備事業費用を140億円と算出しており、2022年度までにこれを行う計画。万博予定地155ヘクタールのうち、未造成部分は30ヘクタール。IR用地は70ヘクタールで、2019年度から2020年度に30億円をかけて土地造成を行う。
また、2019年度の当初予算案では、IRを含む国際観光拠点の形成に向けた立地推進事業費として1億6300万円(4700万円から拡充)、依存症対策支援事業費として700万円(600万円から拡充)が計上された。
立地推進事業は「IRの事業化に向けた取組み」「IR誘致に向けた理解促進」「ギャンブル等依存症対策の推進」が掲げられている。依存症対策支援事業ではこれとは別に、“総合的な依存症対策”として「アルコール・薬物・ギャンブル等の依存症者に対する相談支援等の実施」を行うとしている。
大阪府と大阪市は3月14日に府民・市民向けのIRセミナーの第9回を開催し、公益財団法人大阪観光局MICE推進部の東條秀彦MICE専門官によるMICEビジネスの講演を行う。
[IRを含む国際観光拠点の形成に向けた立地推進事業]
▼IRの事業化に向けた取組み
事業者選定委員会を設置し事業者を公募・選定
申請に必要となる区域整備計画の作成
▼IR誘致に向けた理解促進
市民それぞれの関心に応じた丁寧で戦略的な情報発信
公聴会の開催
▼ギャンブル等依存症対策の推進
高校生等若年層向け依存症予防啓発の拡充(教員向け研修、動画教材の作成)
全国をリードする依存症対策(=大阪モデル)の構築に向けた研究会での検討
ギャンブル等依存症相談者の実状分析