No.10001064
ニューギングループ
被災地企業の未来を業界が守る
Buy!TOHOKUプロジェクト
ニューギングループは、東日本大震災の被災地の経済復興を推進する「Buy!TOHOKUプロジェクト」と協力して、被災地支援活動を9年間続けている。第14弾の今回は、富士國物産(宮城県石巻市)とのコラボ商品を製作。東北の特産物などを業界関係者に提供し、普及させることで被災地企業の復興を支援する。
東北の特産品を
味わってもらいたい
「東日本大震災では、本社工場や冷凍冷蔵庫などが全壊する多大な被害を受けました。親戚の中には命を落とした人もいます。ですが、くよくよしていても仕方がない。どうせなら社員とともに楽しく生き生きと暮らしたい。今は東北の特産品をどうしたら皆様に味わってもらえるか、日々考えています」こう語るのは、富士國物産の遠藤祐二郎社長だ。
1967年創業の富士國物産は、湯通し塩蔵わかめを中心とした海産物の卸販売や加工販売、小売り販売を営む会社だ。2016年に新社屋が完成するなど、復興に向けて歩みを進めているが未だに課題も多い。
製品の認知度を広げ
販路を再び確保する
最重要課題は震災で失った販路の再確保。被災地企業の大半が抱える問題で、企業により差異はあるものの、人手不足や商品の安全性を疑問視する取引先の声などを払拭できないことが原因だとされる。富士國物産では、生産設備は被災前と変わらないレベルにまで復旧。だが、販路の回復には未だ課題が残る。
ニューギングループは富士國物産との話し合いの中で支援を決断。同社が製造するフリーズドライ味噌汁七福藻、石巻海藻ふりかけ、金華カットわかめをセットにしたコラボ商品を3000セット製作した。今回の支援では、業界関係者にコラボ商品を配ることで、”富士國物産“の名前を社会に広く認知させ復興の支援をする。
大衆娯楽だからこそ
被災者に寄添いたい
同グループのこれまでの活動について「Buy!TOHOKUプロジェクト」の岩本富貴実行委員長は、「パチンコは大衆娯楽。だからこそ、『被災地の皆様に寄り添う活動がしたい』とニューギングループ様は常々おっしゃっています。富士國物産の遠藤社長も大のパチンコファンだそうです。今回の支援がパチンコメーカーからだ、と話すと大変喜んでいました。震災から8年が経ちますが、被災地企業の多くが復興途上にあります。引き続き活動を続けてくださることを東北の皆が感謝しています」と語る。
大衆娯楽と呼ばれるパチンコは、ファンとホール、機械メーカーなど業界に関わるすべての人が喜びを得られることで成り立つ。現に被災直後もホールの光に助けられたと語る被災者が多くいるなど、大衆娯楽として親しまれた。今回のニューギングループの活動は、パチンコに関わる人々の力を感じるものだった。