2019年07月17日
No.10001288
No.10001288
マースエンジニアリング
マースが『AIユニコン』発表
2019年マース新製品発表展示会
マースエンジニアリングは7月10日、都内のANAインターコンチネンタルホテルで新製品発表展示会を開催した。リリースした新製品は三つ。来場したホール関係者が特に高い関心を示したのは、AI(人工知能)を搭載したユニット&コンピューターの『AIユニコン』だ。
「ホールコンピューターが死語になる日というコピーで2年前に、ホールコンピューター機能を搭載したユニット『ユニコン』をリリースした。今回はそのユニコンにAIを搭載。皆様の日ごろの営業の一助に十分なると確信している」
発表会の冒頭で松波明宏社長はこのように挨拶した。AIの利活用は将来、一定分野の業務に革新をもたらす。しかしそうなったときでも人の手が必要とされるのは、コミュニケーション能力を必要とする業務だ。
「当社は会員管理に関する製品に絶対的な自信をもっている。『AIユニコン』をはじめとする各製品によって、ホールスタッフの皆様は店内でお客様とのコミュニケーションに注力できる。お客様との関係を密にしていただき、AIを超えるサービスを構築していただきたい」(松波社長)
『AIユニコン』で可能になるのは、AI分析サービスだ。『AIユニコン』は収集したビッグデータのほか天候、季節要因、自店の営業形態などを基に、集客予測、稼働予測、撤去台選定などを行う。日々データを蓄積し、学習することで現状分析に加えて将来予測もしてくれる。
非会員の遊技から収集される各種データも精度が高くなる。例えば遊技機のスペックによって異なる遊技終了のタイミングを、AIが会員の遊技パターンから学習。空白時間の後に非会員Aが遊技を再開したのか、非会員Bが新たに着席したのか、高い精度で判断する。
接客に注力できる
製品ラインナップ
二つ目の新製品は、スタッフの業務負担軽減と作業効率向上を実現する腕時計型ウェアラブル端末『スマートウォッチⅡ』だ。後述する新製品『セルフ交換対応POS』と連動した通知を行うほか、顔認証システムと連動した来店客の顔画像を表示(参考出品)。画面の見やすさや操作性を高めるために、カシオ製のハードを採用した。
会員来店通知やランプ呼出し通知、会員カルテの表示やユニットのカード残枚数表示などは、従来どおりバイブレーションと画面履歴で確認できる。
三つ目の新製品は、遊技客が自分で景品交換を行える『セルフ交換対応POS』だ。遊技客はタッチパネル液晶で年齢認証を行ってから、レシートや会員カードをPOSに読み込ませ、4円パチンコや20円パチスロなど交換する口座を選択する。非会員であれば外付けのプリンターが印字する端玉分を、バイキング形式の景品コーナーから持ち帰る。交換後のワンデーカードは専用回収箱に投入して完結だ。会員専用機としても運用できる。
セルフモードと従業員モードは、POS操作でいつでも切り替えが可能。セルフモード時に困難を感じる遊技客が係員呼出しボタンを押せば、その通知が『スマートウォッチⅡ』などに届く。
リリースはいずれも8月末からの予定。『セルフ交換対応POS』に限り、都道府県警や所轄に事前説明が済んだ地域から導入される。