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2020年03月13日
No.10001605

パチンコホール「密閉空間とは言えない」
一級建築士の大木啓幹氏

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、空間の密閉性に言及する専門家は「1時間に1回の換気」を呼び掛けている。そんななか、全国で数多くのパチンコホールの建築設計に携わってきたオオキ建築事務所の代表で一級建築士の大木啓幹氏は「通常、設計事務所がパチンコホールを設計する場合、来店客すべてを喫煙者とみなして、換気回数は1時間あたり6回から7回で計算して設備機器を設定している。私がこれまで設計したホールでは平均で1時間あたり7.5回。換気回数で言えばパチンコホールは密室空間とは言えない」と指摘している。

大木氏によれば、ダイヤモンド・プリンセス号のようなクルーズ船の室内換気回数は1時間あたり0.3回程度で、密室空間と言えるレベルに該当するという。大木氏は「パチンコホールは多くの高齢者が集う地域のコミュニティーとして大事な役割を担っている。環境面の安全性を伝えることで、来店客も従業員も安心できるのでは」と話す。ホールに向けては「それぞれの店舗の設計者に換気回数を確認してみてはどうか」と提言する。

オオキ建築事務所の大木啓幹代表


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