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2020年09月29日
No.10001929

ライトミドルの遊タイム機 パチスロユーザーの受け皿に

株式会社エムシック 代表
三輪勝治さん

パチンコの時短機能が拡充されたことに伴い新たに搭載できることになった「遊タイム」。4月以降徐々に搭載機が増加し、高稼働を見せる機種も登場している。パチンコ業績アップのために、遊タイム機をどう活用していけばいいのか。エムシック代表の三輪勝治さんに聞いた。

AI‐CISのデータから最近の回遊状況を見てみると、注目すべきは「パチンコとパチスロ両方」遊技するプレイヤーが増えている点です。コロナ禍によるホールの協力休業明けだった5月末の時点では、一時的に「パチスロのみ」遊技するプレイヤーが30%まで増えました。ところが、8月末にはその割合が3ポイント以上減少し、その代わりに「パチンコ・パチスロ両方」遊技するプレイヤーが増えているのです。

これは、主に若年層がパチンコの遊タイム機に流れているからです。「遊タイム」という、パチスロの天井的な要素を持っていること、さらに射幸性という点でもパチスロ6号機よりはるかに優れている点などが、それまで高射幸性パチスロなどを主に遊技してきた層に響いているとみられます。

7月に全国導入された『PモモキュンソードMC』の回遊状況で見てみましょう。同機は遊タイム搭載のライトミドルタイプで1種2種混合機。移動元機種の上位には『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』といった、パチスロとの回遊性が高い機種が見られる上に、『ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐』というパチスロ単独機種としてはパチンコ新機種との回遊になかなか出てこない機種もみられます。


パチスロからの回遊割合の合計は22・1%。当社では20%を超える数値はパチスロユーザーが多く遊技している目安とみているので、『モモキュンソード』はパチスロユーザーが多く遊技している機種と言えます。5月に導入された『Pリング 呪いの7日間2』もパチスロからの移動が多くみられました。さらに8月に導入された『P交響詩篇エウレカセブン HI‐EVOLUTION ZERO』もパチスロからの移動が23・9%と20%を超えました。

相性が合う若年層コンテンツ

高射幸性パチスロが撤去されていく状況のなか、パチスロをメインとしていた若年層を遊タイムで取り込むことがますます重要になってきています。

なかでもパチスロユーザーの回遊が多いライトミドルや甘デジタイプに注目しています。ライトミドルや甘デジなら遊タイム到達までが早く、「当たりやすく勝ちやすい」運用が可能で、勝率30%が提供できるでしょう。短時間勝負向きの瞬発力がある1種2種混合機や若年層向けコンテンツであれば、パチスロメインユーザーの取り込みが見込めます。

今後の機械運用に関しては、遊タイム搭載のライトミドルを『シンフォギア2』と回遊させながらボックス化して、パチスロユーザーをそこに集める。パチスロコーナーの動線上にそういうコーナーを設けて誘引する。そうした工夫でパチスロユーザーの受け皿をしっかりつくることが重要です。

最近のライトミドルは1万円代後半の勝金額が見えてきますし、甘デジの勝金額も上がってきています。うまく活用すればプレイヤーに「遊タイムのパチンコは意外と勝てる」となっていくでしょう。パチンコから離れてしまっている人を呼び戻すきっかけになるかもしれません。

ミドルタイプは運用面に注意

一方で、遊タイムを搭載したミドルタイプはどうでしょうか。今月導入された『ぱちんこ 仮面ライダー 轟音』の導入3日間回遊データをみてみると、移動元の最上位は『真・北斗無双』で、次いで『源さん超韋駄天』が続きます。ここでも注目したいのはパチスロからの移動が多く26・5%を占める点です。さらにライトミドルと甘デジからも移動してきています。これは8月に出たライトミドル機や『ぱちんこ 新・必殺仕置人 TURBO』など遊タイム系からの移動です。


ミドルタイプは遊タイムに到達しづらいため、遊タイムの有無に関係なく「高い勝金額」を提供できることが求められます。さらに、プレイヤーは遊タイムに到達すればほぼ当たりを得られるわけですからそれだけ粘ります。しかしスタートが回らなければ粘るモチベーションが下がります。プレイヤーを失望させない運用が欠かせません。

とはいえ、ミドルタイプに慣れ親しんだファンは多く、「高い勝ち金額」を好むプレイヤーも一定数います。なにより、ミドルタイプでしっかりと集客ができれば、安定したホール営業ができます。

勝金額重視のミドルで利益を確保し、遊タイム搭載のライトミドル、甘デジは稼働重視で、ミドル疲弊ユーザーの回遊を生み出す。その先にはパチンコの業績に光が見えてくるはずです。

※株式会社エムシックの「客帳レポート」でも遊タイム情報を無料で掲載しています。下記ご参照ください。
客帳レポート
http://ai-cis.com/guest/


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